体調不良により、チャンピオンズリーグのゲンク戦遠征に帯同しなかったトレント・アレクサンダー=アーノルド。
トッテナム戦では、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
特に、その右足から放たれるキックは、素晴らしいを通り越して、凄味を感じるようになったと思います。
私個人の印象では、シェフィールド戦あたりから、トレントが蹴るキックの精度面において、若干彼らしくないシーンが散見されたと感じていました。
連戦の疲労もあっただろうし、コンディションさえ整えば、プレイの質も戻るとは思っていましたが。
とはいえ、トッテナム戦で見せたトレントの躍動ぶりは圧巻でしたね。
リバプールのファーストチームに加わった頃から、その右足からのキックには定評がありましたが、益々レベルアップしていることを実感します。
ボールの軌道もいいし、弾道に勢いがある。
さらに、トレントが供給するクロスは、ロングレンジからでもピンポイントで合わせるだけの精度を持っており、相手にとっては本当に嫌な存在だと思います。
トレントは、フリーキック、コーナーキックも担当しており、チーム内でも信頼されている証だろうし、トレーニング段階でも、その右足は一目置かれているのでしょう。
また、キックに自信があるからこそ、大胆に左ワイドを駆け上がるアンディ・ロバートソンにボールを渡すことが可能となっている。
大きな展開で、右に左に!と、ボールを散らすリバプール。
その原動力が、トレント・アレクサンダー=アーノルドの右足だと思います。
トレントとロボのコンビで、リバプールはどれだけのチャンスメイクをしていることか!
頼もしいサイドバックコンビです。
ロングレンジでのキックも正確だと書きましたが、トレントの場合には、さほど大きなフォームでなくとも、強烈なキックを繰り出すことが出来ます。
これは、リバプールにとって相当な武器になっていると思います。
トッテナム戦でのパフォーマンスを見る限り、トレントは、従来のコンディションを取り戻したと言えるし、むしろより良くなってピッチに帰って来たようにさえ思えます。
地元出身のスカウサーということで、コップからも人気の高いトレント。
まだまだ若きタレントですので、この先どこまで成長して行くのか。
リバプールの未来は明るい。
そんな思いにさせてくれたトレント・アレクサンダー=アーノルドのパフォーマンスでした。