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ファビーニョの穴を埋めたジョーダン・ヘンダーソン

Jordan Henderson


トッテナム戦を前にしたユルゲン・クロップ監督の記者会見。
あるいは、各種メディアが報じている内容を総合的に勘案すると、どうもファビーニョの復帰が刻々と近づいているようですね。
当然ながら、歓迎すべきことです。
一方、ファビーニョ不在中もリバプールは勝ち続けている。

負傷者が出るということは、誰であっても、どのポジションであったとしても痛いものですが、とりわけファビーニョを欠くということは、リバプールにとって誤算だったと思います。
中盤で言えば、扇の要のような役割ですからね。

しかも、リバプールの場合には、両サイドバックがウィングの位置まで上がるシーンが多く、アンカーは、そのケアもしなければなりません。
押し上げから最後尾でのディフェンスまで、その果たす役割は多岐にわたります。

ファビーニョは、リバプール加入当初こそ出場機会に恵まれませんでしたが、いざ起用されはじめると、メキメキと頭角を表わし、いまやリバプールに欠かせない存在となりました。
その中心プレイヤーを欠いたわけですから、リバプールにとっては一大事です。

ファビーニョの離脱が結構長引きそうだという報道が出始めたとき、英国ジャーナリストの中では、その代わりを務めるのはジョルジニオ・ワイナルドゥムだと予想している向きも多かったと、私は記憶しています。
しかし、ユルゲン・クロップ監督がアンカーを託したのはヘンドだった。

結果的に、リバプールはファビーニョ不在の間でも連勝街道を走っています。
キャプテンとしての責任感、あるいは気迫をヘンドから感じ取ることが出来たと、私は思っています。

ヘンドは、決して器用そうに見えるプレイヤーではありません。
しかし、攻守の切り替え、その速さは特筆すべきものがあるし、勇気をもって突っ込むところでは躯を張れる。
ファイターの資質さえうかがえます。

ファビーニョ不在の間、リバプールに貢献してくれたキャプテン。
どうしても、私は、ファビーニョが戻って来る前に、ヘンドのことに触れておく必要があるように考えました。
アリソンが、リーグ開幕戦でいきなり怪我を負って不在になった穴をアドリアンが埋めたように、ヘンドもまた役割を立派に果たした。
ファビーニョが戻って来たときには、また一列前に入る試合も増えることでしょう。
この機会に、ありがとうキャプテン!と、言っておきたかった。
それが、私の気持ちです。

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