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新しいタイプの9番として円熟の境地に達したロベルト・フィルミーノ

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Roberto Firmino


リバプールの9番といえば、かつて偉大なレジェンドが背負って来た番号です。
イアン・ラッシュ、ロビー・ファウラーしかり、近年であればフェルナンド・トーレスが鮮烈な印象を残しています。
この9番というポジションに、ある意味革命を起こしたのが、ブラジル代表のロベルト・フィルミーノ。

ボビーの愛称で親しまれるロベルト・フィルミーノを獲得した際の監督は、ブレンダン・ロジャーズでした。
当時、身につけていた番号は11でしたね。
リバプール加入当初のボビーは、与えられた役割が曖昧で、本領を発揮するにはほど遠かったと私は思います。

しかし、シーズン途中で、ユルゲン・クロップ監督が就任するや、ボビーは新たな境地を開発して行きます。
ストライカーとしての役割を与えられ、水を得た魚のように大活躍を見せるようになりました。

やがてボビーは、モハメド・サラーの加入により、背番号を9番に!
ここからが、新たなスタイルのナンバー9の面目躍如です!

従来型の9番は、基本的にはゴール前に張ることが多く、相手センターバックとの駆け引きの中からゴールを決めて行きました。
ですが、ボビーの場合には、常にポジション修正を繰り返しており、ファーストディフェンダーとしての役割にも汗をかくし、ゲームメイカーとしての役割もこなしています。

ある意味ファジーなポジションを取るボビー。
相手チームディフェンスにとっては、非常に捕まえにくいタイプだと言えるでしょう。

私は、かなり以前から、ボビーのボディ・バランスの良さに注目をしていました。
競り合い、ボディコンタクトにも強く、それでいてエレガントなボールタッチでも魅せる。

イングランドといえば、ロングボールでどかーん!というタイプの9番が主流だった時代がありますが、ボビーはその概念を覆し、先の先を行くタレントですね。
ユルゲン・クロップ監督からの信頼も篤く、これからも成長を続けて行くことでしょう。

近い将来、ボビーの真価が、より広く認められ、バロンドールの候補として、堂々と名を連ねてほしい。
それが、私の願いです。
人柄も素晴らしいし、リバプールからこよなく愛される新しいタイプの9番です。
がんばれ!ボビー!

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