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リバプール未来の星となるか ビリー・クメティオの存在感

Billy Koumetio


シュトゥットガルトとのフレンドリーマッチを行い、3-0のクリーンシートで勝利したリバプール。
基本的に、ファーストハーフとセカンドハーフでメンバーを分けており、一試合で2チーム分を起用したことになります。
一方で、セカンドハーフの途中からピッチへと入った若者がいました。
それは、ビリー・クメティオ(フランス)。

長身を誇るビリー・クメティオは、セップ・ファン・デン・ベルグに代わり、試合途中からセンターバックを努めています。
見るからに見事な体躯をしており、圧巻という言葉がふさわしいように感じました。
しかし、ビリー・クメティオは、まだ17歳。

リバプールの若手センターバックといえば、セップ・ファン・デン・ベルグ(オランダ)がいます。
セップ・ファン・デン・ベルグは、2001年12月20日生まれの現在18歳。
身長は189cmを誇ります。

一方のビリー・クメティオは、セップ・ファン・デン・ベルグよりも更に若く、2002年11月4日生まれですので、現時点で17歳。
こちらの身長は195cm。

シュトゥットガルト戦でのリバプールですが、ファーストハーフについては、センターバックにファン・ダイクとジョー・ゴメスのコンビを持ってきました。
主力ですね。
セカンドハーフについては、ナット・フィリップスとセップ・ファン・デン・ベルグがピッチへ。
その後、セップ・ファン・デン・ベルグに代わりビリー・クメティオがピッチインしたわけですが、限られた時間で、よくアピールしたと思います。

臆することなくプレイをしていたし、空中戦も圧巻でしたね。
あるシーンでは、空中戦で躯半分上に浮いている感さえしたところでした。
相当、身体能力が高そうです。

この17歳は、今月に入り、プロフェッショナル契約を結んだばかりであり、さっそくユルゲン・クロップ監督がチャンスを与えたということになります。
それだけ期待も大きいのでしょう。

ユルゲン・クロップ監督も、そのパフォーマンスには感銘を受けたようで、試合後には「ビリーは少年だが、そのプレイは少年には見えないね」とし、「素晴らしい才能をもっている」と讃辞を送っていました。

シュトゥットガルト戦で、彼に与えられた時間は、約20分ですが、その限られた時間の中で、十分過ぎるアピールをしたように私には思えます。

ところで、このビリー・クメティオですが、ご存知の方々もいらっしゃると思うのですが、数奇な・・・と、申しますか、貴重な体験をした少年でした。
あの4-0でバルセロナにリバプールが勝利した歴史に残る名勝負。
そこでボールボーイをしていたことが、今の彼にとって大きな意味を持っているようです。

昨シーズンは、レッズのU18チームでやっていましたが、鼠径部の怪我があり、その出場は12試合に留まっていました。
しかし、怪我がなければ、同チームの主力ですね。
期待値は相当高いようで、今シーズンはU23チームへ進むと見られている逸材。

オーストリアへ連れて行った。
その事実だけでも、いかにユルゲン・クロップ監督が期待しているかが分かるというもの。

リバプールは、現時点でシニアのセンターバックが3人という状況です。
デヤン・ロブレンが新天地に去っていますので、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、そしてジョエル・マティプ。
どうしても、あと一人は欲しいリバプール。

仮にですが、センターバックの補強が上手く行かない場合、若手達がしのぎを削り、その座を射止めるか。
ナット・フィリップス、セップ・ファン・デン・ベルグ、ビリー・クメティオ。
ぜひ、切磋琢磨して、ステップアップするために、アピールをし続けてほしいと思います。

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