VARとは、間違ったジャッジによって、試合が正当に進行できない場合のヘルプとしてあるものだと思います。
しかし、そのVARを使っているのは人間であり、最新テクノロジーであるようでいて、アナログな部分が多々ありますね。
以前から、VARを巡っては、様々な意見があるわけですが、エバートン対リバプール戦では、試合結果を左右しただけではなく、負傷者も出ており、運用をしっかりと見直す必要がありそうです。
VARというテクノロジーの精度を高めることも大切ですが、それを運用するルールの最適化が必要だと思うし、審判団への研修が必須だと思います。
ところで、Sky Sportsが報じるところによれば、リバプールはエバートン戦でのVAR適用について、プレミアリーグへ対し、その理由を明らかにするよう照会を行ったとのこと。
主な内容は2つで、ひとつには、ジョーダン・ヘンダーソンのゴールについて、サディオ・マネがオフサイドとされた件。
ユルゲン・クロップ監督は、ドレッシングルームで映像を確認したそうですが、オフサイドではないと確信しているとのこと。
もう一点については、ピックフォードがファン・ダイクへ向けて、危険なチャレンジをした際、なぜVARで確認をしなかったのか?
この部分について、VARを担当したデイビット・コートの判断を問うている。
そうSky Sportsは、報じています。
同誌によれば、怪我を負ったファン・ダイクは、スキャンを撮るため病院へ送られたとのこと。
プレミアリーグですから、激しいプレイがあることは、ファンも承知しています。
しかし、あまりに危険な行為は、最悪の場合、選手生命に関わる場合もあり、それに対してどう責任が取れるのか。
VARは、プレミアリーグに導入されて、まだ歴史が浅い道具です。
その道具に振り回されて、本末転倒な判断をしてはいけない。
いかに道具を上手く扱うのか。
今、それが問われているように思います。
返す返すになりますが、ファン・ダイクが軽傷であることを祈るばかり。
もし、ピックフォードの行為が、プレイが途切れたシーンだから許されたとするならば、ゲームが動いていない時間帯であれば、何をしてもいいことになります。
ここは、しっかりと究明をすることが大切だと思います。
勿論、今後の改善へと繋げるためです。
VARをすべて悪とは言いません。
それをどう運用するか。
そこが問われている。
プレミアリーグの判断を待ちたいと思います。