日本時間早朝に行われたウルブス対リバプール戦が終了した時、時計は107分であることを表示していました。
試合終了間際に、ウルブスのゴールキーパー、ルイ・パトリシオがピッチに倒れ込み、まったく動かない状況となっており、その場で約10分間の時間が流れたからです。
あの状況を見たとき、リバプールファンであっても心配をしたはず。
一瞬、何が起こったのか!?とさえ思ったほどです。
ディオゴ・ジョタのゴールにより、リバプールが1点をリードする展開でしたが、86分にはモハメド・サラーのゴールが決まったかに見えました。
スルーパスに反応して抜け出したモーが、綺麗に相手ゴールネットを揺らしたもの。
しかし、判定はオフサイド。
オフサイドにはなりましたが、流れるような展開で、それは実に綺麗なものでした。
その直後、ルイ・パトリシオが倒れている姿が抜かれます。
モーとの接触は、まったくなかったわけですが、コナー・コーディの膝がルイ・パトリシオの顔面に入り、頭を強く打ったようです。
試合が終わって間もないとき、トレント・アレクサンダー=アーノルドが、自身のSNSにひとつの投稿をしていました。
大きな勝利だとした上で、ルイ・パトリシオの無事を願うもの。
こういう姿勢は、スポーツマンシップにあふれ、とても良いと思います。
Big win. Hope Rui Patricio is ok. 💪🏽 pic.twitter.com/lSUerDZjqh
— Trent Alexander-Arnold (@TrentAA) March 15, 2021
ルイ・パトリシオへ、無事であってほしいとするトレント。
戦うわけですから、敵味方に分かれはしますが、同じフットボールをプレイする仲間でもあります。
トレントのフェアプレイ精神を讃えたいと思います。
さて、ルイ・パトリシオに関するその後の状況ですが、試合後にヌノ監督が説明をしており、意識はしっかりあるそうです。
何が起きたかも憶えているとのこと。
ウルブスといえば、ラウル・ヒメネスも頭蓋骨骨折に遭遇しており、とても心配でしたが、最悪の事態は回避できたようです。
チームから負傷者を出すことが、どれだけ辛いことかを知っているのがリバプール。
相手チームの選手であっても無事を祈ること。
大切にしたいですね。
トレントは、試合中も好パフォーマンスを見せていたと私は思うし、試合後の態度も立派。
そんなトレントに、私は拍手を送りたいと思います。