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チアゴ中心のシステムにチャレンジするユルゲン・クロップ監督

Thiago Alcantara


リバプールは、フロントスリーに代表されるように、非常に流動的な動きを特徴とするチームですね。
流動的ではありますが、ユルゲン・クロップ監督がよく使うシステムは、基本的に4-3-3となっています。
もうすぐやって来る2021-2022シーズンですが、リバプールはシステムの変更を計画し、プレシーズン中に試して行くとの見方があるようです。

その軸になるのがチアゴであり、ユルゲン・クロップ監督は彼に大きな期待を寄せており、新シーズンは、チアゴ中心のシステムを構築することを試みると。
バイエルンからリバプールへやって来たファンタジストですが、初めてのプレミアリーグ挑戦は、チアゴといえど、簡単なことではなかったと思います。
さらに、エバートン戦で危険な角度からタックルを受け、長期離脱したのは痛かった。

しかし、シーズン後半、特に終盤に見せたパフォーマンスは圧巻で、リバプールでの存在感、影響力は増すばかりだとFootball Insiderは報じています。
同誌は、リバプール筋から得た情報として、ユルゲン・クロップ監督は、チアゴの役割を変えることにより、システム変更を考えていると。
コーチ陣も、チアゴの才能は、もっと前にいた方が生かされると意見が一致しているともされています。

昨シーズンのチアゴは、中盤でファビーニョ、ジョルジニオ・ワイナルドゥムとの連携を取って行く役割が多かったですね。
センターバックに負傷が相次ぎ、ファビーニョ、ジョーダン・ヘンダーソンがセンターバックに回らざるを得なかったことも、当然影響していたと思います。

しかし、負傷者が戻ったならば、チアゴをもっと前へ出し、フロントスリ-、ディオゴ・ジョタと近い場所に置いてプレイをさせたい考えだと。
そのシステムをプレシーズンで試すというのです。

また同誌は、リバプールの10番について言及をしています。
(サディオ・マネのことではなく、ポジションで言う10番です)

リバプールの場合には、10番タイプをあまり置かずに中盤を構成しており、時折その役割をロベルト・フィルミーノが果たして来たと。
どうも、そこにチアゴを置きたい考えをユルゲン・クロップ監督が持っているようです。
チアゴが、フロントスリー、ディオゴ・ジョタと、もっと近くでプレイをすれば、精密なパスが数多く供給され、相手にとって危険なエリアでファールを獲得するシーンも増えるだろうと同誌は見解を述べています。

ボビーは、よく偽9番と言われますが、逆に言えば、偽10番の役割もできる。
もし、チアゴが10番の位置に入れば、ボビーの負担も多少なりと軽減されるのか。
いずれにしても、リバプールで2シーズン目を迎えるチアゴ。
期待せずにいられません。
あとは、やはりジニが抜けた穴をどう埋めるかですね。
ジニが出場した試合数、プレイ時間はあまりに多く、やはり抜けた穴は大きい。
リバプールの動きが注目されます。

システムの件で補足ですが、やはり複数以上のプランを持っているチームは強いと私は思います。
特に、新シーズンにはアフリカ・ネーションズカップもありますし、最低でもプランA、プランBは持っておきたいですね。
システム変更の鍵になるのがチアゴ。
私は結構、この説はあり得るのではないか?と思っています。

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