若手達にとって、プレシーズンというものはアピールをする絶好のチャンスであり、少し大袈裟に言えば、将来を変えてしまうこともある。
ハーヴェイ・エリオットは、プレシーズンマッチで多くチャンスをもらっており、昨日のアスレティック・ビルバオ戦では、非常に良いパフォーマンスを見せてくれましたね。
昨シーズンは、ローンで過ごし、そこで活躍したわけですが、その時間は無駄ではなかったと思わせてくれました。
リバプールにやって来た頃のハーヴェイ・エリオットは、基本的には右ワイドに張って、得意の左足を使いながら、カットインして行くプレイが特徴だった印象があります。
実際、リバプールではフォワード登録になっていますし。
ただ、プレシーズンを通じてハーヴェイ・エリオットは、中盤で起用されており、よく役割を果たしていると思います。
ハーヴェイ・エリオットが、中盤でも計算ができることを示したことは、ユルゲン・クロップ監督にとっても嬉しい成果ではないでしょうか。
アスレティック・ビルバオ戦では、随所に正確な縦パスを送っており、特にモハメド・サラーへ出していたパスは、決定機を演出するに至るものでした。
元々、テクニックのある選手ですから、器用にこなしますね。
だからといって、中盤に引っ込んでいるだけではなく、ここだ!というときには、相手ボックス内に入り込んで行く。
セカンドハーフの交代前に、ハーヴェイ・エリオットは相手ゴールマウスを叩く左足のシュートを放っていますが、シュートへ持ち込むまでの一連の動きは、実に魅せてくれました。
つい私は、試合終了直後に、ハーヴェイ・エリオットがダンスを舞った・・・と書いてしまったほどに。
ドリブルを武器とし、ゴールも積極的に狙って行くタイプですが、中盤からのパスワークで前線にいる仲間を生かせるようにもなったハーヴェイ・エリオット。
これは、期待大ですね。
楽しみなのは、プレイ面だけではありません。
ティーンエイジャーながら、物怖じしないメンタルを持っているように見えるし、大きな試合でもやって行けそうです。
チームが始動する前、ハーヴェイ・エリオット自身が語っていたことをこの場でご紹介したことがありますが、そのときハーヴェイ・エリオットは、「リバプールでやって行く自信がある!」と言っていました。
有言実行!
ハーヴェイ・エリオットには、一気にスターダムにのし上がってほしいですね。
楽しみな選手が、頭角を現してきました。
がんばってほしいし、期待しています。