国内カップ戦 プレイヤー

カオイムヒン・ケレハーを信じて試合を託したユルゲン・クロップ監督

Caoimhin Kelleher


2012年での優勝以来、10年ぶり9度目のリーグカップ優勝を成し遂げたリバプール。
チーム全員で勝ち取ったタイトルであることは勿論ですが、そこにはカオイムヒン・ケレハーの活躍もありました。
また、そのカオイムヒン・ケレハーを信じたユルゲン・クロップ監督の度量、人間力を私はまざまざと見た気がいたします。

決勝進出が決まった際、ユルゲン・クロップ監督はウェンブリーでもカオイムヒン・ケレハーを起用するという意向を表明していました。
その決断は変わることがなく。
ユルゲン・クロップ監督は、自分の選手を信じた。

試合は、120分間戦ってもスコアレス。
決着はPK戦へと進みますが、両チームともに全員が成功させて行きます。
キッカーは11巡目に。
ここでもカオイムヒン・ケレハーは落ち着いていた。

私は、かねてからカオイムヒン・ケレハーのことを書く際に、「落ち着いていて安定感がある」と表現して来ました。
それは、ウェンブリーを舞台とした決勝でも変わることはありませんでした。
そのカオイムヒン・ケレハーを祝福するアリソンをはじめとするチームメイト達。
これで、チームのモチベーションはさらに高まり、監督と選手達との信頼関係もより深まったことでしょう。

ゴールキーパーがPKを蹴る。
普段、それほど練習もしていないだろうし、実際難しい場面だったと思います。
しかしカオイムヒン・ケレハーは、こねることなく、力むことなく、しっかりとボールを蹴った!
リバプールを勝利に導いたキックでした。

私は、心からカオイムヒン・ケレハーを讃えたい。
そして、忘れてはいけないのは、そのカオイムヒン・ケレハーに試合を託したユルゲン・クロップ監督の人間性であり哲学。
PK戦に備えてゴールキーパーを交代させたチェルシーの采配とは対象的でした。
結果、リバプールがタイトルを獲得。
もう、これ以上言うことはありません。
カオイムヒン・ケレハーが期待に応え、チームメイトも全員で戦い、監督は選手に信頼を寄せた。
これが、リバプールというチームですね。

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