ヨーロッパカップ戦

ハーフタイムを挟んで違うチームになったリバプール! 対ビジャレアル戦


チャンピオンズリーグ決勝進出を決めたリバプール!
ビジャレアルとのセカンドレグは、決して簡単な試合ではありませんでしたが、結果的に2点のビハインドを跳ね返し逆転勝利!
2戦2勝で、ファイナルの切符を手にしています。

ファーストハーフの間に2失点を喫したリバプール。
これで、アグリゲートスコアも同点に持ち込まれてしまいました。
実際、リバプールの試合内容は、決して良くなかったと思います。
いつものように、流れるパスワークもないし、パスをしてもカットされるという悪循環に。

また、リバプールの左サイドが狙われており、アンディ・ロバートソンの背後が危険地帯となっていました。
いつものリバプールが見せてくれるチームとしての連携も影をひそめ・・・。

2点のビハインドで迎えたハーフタイム。
ここで何が起こったのでしょうか?
セカンドハーフのリバプールは、ファーストハーフとは、まったく違うチームになっていました。
いつもの楽しいフットボールを展開するレッズに戻っていた。

ハーフタイム明けに、ユルゲン・クロップ監督が交代のカードを切ったのは一枚だけでした。
ディオゴ・ジョタに代えてルイス・ディアスを投入!
これが当たりましたね。

左ワイドにルイス・ディアスが入ることで、縦へ!という推進力が増しました。
そのことにより、左寄りのインサイドハーフを担当していたチアゴが生きてくるスペースが生まれ、セカンドハーフのチアゴは自由自在。
ファーストレグでも見られたのですが、左寄りのインサイドハーフから、右ワイドの高い位置へ展開するチアゴのプレイが、今のリバプールの強さですね。

ルイス・ディアスの投入で、チアゴの良さが生きてきたし、そのことによりファビーニョもプレイがしやすくなっていた。
また、中央にまわったサディオ・マネもゴールを決める活躍を見せ。

ただ、私が一番驚いたのは、戦術面ではありません。
2-0でリードしていたのに、いきなり追いつかれた。
精神的には追い詰められる方が普通だと思います。

戦術を変えても、プレイヤー達のメンタルが萎えていては、勝利することはできない。
おそらく、ハーフタイムの間に、ユルゲン・クロップ監督が魔法をかけたに違いありません。
セカンドハーフに入ったリバプールは、僅か12分間の時間で3ゴールを記録。
一気に逆転に成功しました。

プレイヤー達のハートを奮い立たせる力。
これをカリスマと呼ぶのでしょうか。
劣勢だったチームを試合途中で蘇らせる力。
私は改めて、ユルゲン・クロップという指揮官に畏敬の念を抱きました。

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