レジェンド

ハッピー・バースデー! スティーブン・ジェラード!

Steven Gerrard


考えてはいけないことだと分かってはいるのです。
十分に承知しているはずなのに、ふいに脳裏をよぎることがありまして。
「こんなとき、スティービーがいてくれたら!」

絶体絶命の状況でもスティービーは決めてくれた!
それが弾丸ミドルであれば、スタジアムの雰囲気は一変したものです。
本当に劇的な仕事が出来るキャプテンでしたね。

前置きが長くなりました。
今日、5月30日は、スティーブン・ジェラードの誕生日。
おめでとう!スティービー!

スティービーは、1980年生まれですので42歳になりました。
リバプールには、偉大な歴史を築いたレジェンド達がいますが、スティービーほどにコップから愛された存在は見当たりません。
地元リバプール出身のスカウサーであることも加味はされていると思いますが。

今、スティービーは指導者として歩んでいます。
スコットランドでは、レンジャーズを無敗優勝に導き、現在はプレミアリーグのアストン・ヴィラの指揮官に。
監督になっても、ピッチに立ったときの存在感はさすがです。

スティービーが生んだドラマは、それはもう数え切れないほどあるのですが、ACミランと戦いチャンピオンズリーグを制覇したイスタンブールの奇跡。
また、2006年のFAカップでは、ウェストハムと対戦し、奇跡的なシュートを決めて、チームに栄光をもたらしています。

元々、私は少年時代からリバプールのファンだったのですが、スティービーがファーストチームに上がって来たときには、かなりエキサイティングな気持ちになりました。
凄い若者が出て来たな!と。
私がまず、スティービーのことを凄い!と思ったのは、弾丸ミドルではなく、右ワイドから左ワイドへのパスでした。
その弾道、ボールの勢いが桁外れだったのです。
まさに、驚愕しました。

スティービーがリバプールに在籍をしたのは、1998-2015の期間で、その間、公式戦に710試合の出場を果たし、186ゴールを決めています。
ゴール数も素晴らしいですが、重要な場面で決めてくれる!
それがファンにはたまらなかった。

また、スティービーの場合には、PKキッカーを努めていたものの、それでもミッドフィールダーで186ゴールは偉大な記録ですよね。
今のリバプールに、ミッドフィールダーでスティービーほどの得点力があるタレントがいれば、どれだけレッズは強くなるのか!
それほど、全盛期のスティービーは素晴らしかったということですね。

リバプールでの在籍期間を書きましたが、勿論スティービーは、少年の頃からリバプールのアカデミーで育って来ています。
根っからのリバプールっ子でありました。
そんなスティービーが、どうしても欲しかったのがプレミアリーグのタイトルでしたが、スティービーの全盛期には、リバプールは苦しい時代が続いていました。
それでもリバプールを離れなかったスティービー。
インタビュー・ビデオを見ましたが、移籍を検討したのは一度だけだったそうです。
家族、親戚に止められたという逸話つき。

プレミアリーグのタイトルこそ獲得できなかったものの、スティービーはリバプールに多くのタイトルをもたらしました。

■FAカップ:2回
■リーグカップ:3回
■チャンピオンズリーグ:1回
■UEFAカップ:1回
■UEFAスーパーカップ:1回
■コミュニティ・シールド:1回

まさに、リバプールという港町が生んだ一個の英雄でした。
ここに改めて、スティービーにお祝いを言いたいと思います。
スティービー!
ハッピー・バースデー!

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