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2年前の今日 チアゴがリバプールの一員になった日にあたり

Thiago Alcantara

こんなことを咄嗟に感じることがあります。
チアゴは魔法使いか!と。
まず、躯の使い方が上手いし、ステップは彼だけのオリジナル。
繊細なパスは、優しいものの、相手にとっては地獄を見ることになるという。

2年前の今日、2020年9月18日のこと、チアゴは正式にリバプールの一員となりました。
バイエルン・ミュンヘンからの加入であり、リバプールの中盤に創造性をもたらせるタレントの獲得でしたね。

チアゴのリバプール入りが決まった際、私も結構いろいろなことを書いた記憶があります。
例えばチアゴは、こんなことを言っていました。

素晴らしい気分だよ!
この瞬間をずっと待っていたんだ。
ここへ来られて、とても、とてもハッピーだよ!
年が経つと、より出来るだけ多くのことを勝ち取りたい!と思うものさ。
勝利すれば、もっと勝ちたいってね。
出来る限り、多くのトロフィーを勝ち取りたいね!

また、チアゴがリバプール入りを果たした際、インタビューでこんな質問を受けていました。
「君はリバプールについて、誰かと話をしたかな?特にリバプールでのプレイ経験がある誰かと話をした?」

チアゴは、シャビ・アロンソとフィリペ・コウチーニョが大きな助けになってくれたと語っており、それもまた印象的でした。
シャビ・アロンソは、ご存知のとおりスペイン代表でもあり、バイエルン・ミュンヘンでプレイをしていましたし、コウチーニョもローンという形ですが、バイエルンではチアゴとチームメイトでした。
彼等は、リバプールのフットボールに限らず、街の様子など、いろいろなことを教えてくれたそうです。

私が当時取り上げた中で、結構ユニークだったのは、当時エバートンの指揮官を務めていたカルロ・アンチェロッティ監督のコメントでした。
同氏は、チアゴがリバプールへ行くことを知って、悲しくなってしまったと述べています。

Carlo Ancelotti
悲しいよ、心が砕けそうだ。
チアゴは友人でね。
彼は、素晴らしいプレイヤー、素晴らしいミッドフィールダーだ。
私は、そのキャリアでトッププレイヤーと一緒になる機会を得たが、まさしくチアゴもその一人だよ。
この契約で、唯一良いことなのは、彼が隣人になったことだね。
彼は、選ぶチームを間違えたと思うがね。
赤いチームではなく、青いチームを選ぶことも彼には出来たんだよ。
ジョークだ。
彼は、ファンタスティックなプレイヤーであり、私の友人だ。
ユルゲンは、ハッピーになるだろうね。

さらに、私にとって印象的だったのは、チアゴが非常に謙虚な姿勢を見せていたことです。
多くのビッグタイトルを獲り、素晴らしいキャリアを持っているにも関わらず、チアゴは、監督が望んでいることを知りたい、その上で貢献したいと語っていました。

ここでプレイをすることを待つだけではなく、チームメイト達と一緒にトレーニングをする中で、監督が何を望んでいるのか、チームがどのようにプレイをするのか!
それを知ることにエキサイティングな気分だよ!

チアゴがピッチにいるときのリバプール。
いない時のリバプール。
それは、まるで違うチームか?と思ってしまう時もあります。
先日のアヤックス戦が、まさにそれでしたね。

いかにチアゴのコンディションを良い状態に保って行くか。
怪我を少なくして行けるか。
ここが、今シーズンのリバプールにとって重要なファクターとなりそうです。
ピッチ上のアーティスト。
チアゴ・アルカンタラのプレイを沢山の時間、堪能したいと思います。

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