移籍関係

今夏のリバプールは痛みを伴う変革に乗り出すのか

Fabinho


長い歴史と伝統を誇るリバプールですが、プレミアリーグが設立されて以降はリーグタイトルから見放されていました。
そのリバプールは、ユルゲン・クロップ監督を招聘することにより、プレミアリーグとしては初めととなるタイトルを獲得。
また、同監督のもとでは、チャンピオンズリーグ、クラブ・ワールドカップ、カラバオカップ、FAカップなどのタイトルもゲット。
昨シーズンに至っては、最後の最後まで4冠の可能性を追うという強さを見せていました。

ただ、その強いリバプールにも変化が必要な時期が訪れたのかもしれません。
今シーズンについては、まず大量の負傷者問題というものがあったのは事実です。
その上に、主力のコンディションが上がって来ないという課題もありました。

昨シーズンのリバプールは、本当に多くの試合をこなしましたので、完全には疲労が取れていないという見方も出来ますね。
一方、主力の多くが30歳という年齢前後、あるいは超えている状況になっているのも事実です。

今シーズンの不振を受けて、LFCはこの夏、チーム再建のために補強の資金を準備しているとも聞きます。
おそらくそれは、将来買いというよりも、完全な即戦力だと考えた方がいいと思います。
しかも、ビッグネームと呼ばれるタレントを必要としている。

リバプールの仲間として共に戦い、栄光を勝ち取り、苦楽を共にした選手が去って行くのは、いつだって寂しいものです。
もし、そうなったならば、誰あろう私自身が、とても辛いところがあります。
ただ、チームの再建を期すならば、痛みを伴う変革を受け入れる必要があるのかもしれません。

攻撃陣に関しては、ルイス・ディアスが戻って来れば、人数的には足りていると私は考えています。
あえて言えば、右ワイド、ウィンガーのポジションにあっては、モハメド・サラーに代わるだけのタレントが不足しているということでしょうか。
ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポは、まだリバプールへやって来たばかりだし、これからは、よりプレミアリーグに適応して行くことが期待できます。

問題は、中盤と最終ラインでしょうか。
とりわけ中盤に関しては、大きな動きがあるかもしれません。
いや、この事態になった今、動くべきだと言わざるを得ません。
長くチームに貢献をして来た選手との別れは辛い。
それは、何度でも言いたいのですが、まずリバプールでは、3人のミッドフィールダーが、この夏には契約満了となります。
ジェイムズ・ミルナー、アレックス・オックスレイド=チェンバレン、ナビ・ケイタといった顔ぶれです。
さらに、ファビーニョの去就についても、万が一があるかもしれません。
実に難しいところですが、キャプテンのジョーダン・ヘンダーソンでさえ安泰とは言えないかもしれない。

次に最終ラインですが、動きがある可能性が高いのはセンターバックでしょうか。
おそらく来シーンのリバプールは、ファン・ダイクとイブラヒマ・コナテを中心に回して行くのだろうと思います。
それ以外のメンバーは、誰もに移籍の可能性はありそうです。
ジョエル・マティプは、来年の夏で契約期間が満了となるし、年齢的なこともあります。
出番を確保するという意味、ニーズがあるという観点で言えば、ジョー・ゴメスとナット・フィリップスにも放出の可能性はあると思います。
その場合、即戦力であることは勿論、すぐにでもレギュラーを張れるセンターバックが必要となりますね。

ここ数年、リバプールファンである私は、本当に素晴らしい日々を送らせてもらいました。
常にタイトル争いが出来るチームに、リバプールは進化した。
それを実現してくれたメンバー達に感謝します。
それでも、LFCというクラブが、今後も成長を続けて行くためには、痛みも受け入れなくてはならないのかもしれません。
今夏にやって来る移籍市場、そこでLFCがどんな動きをするのか?
まず、しっかりとしたプラン、ビジョンを持つことが重要ですね。
リバプールが、変革へと打って出るのか。
見守って行きたいと思います。

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