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不安もよぎるダルウィン・ヌニェスの長期出場停止の影

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コパ・アメリカ2024準決勝では、0-1のスコアでコロンビアに敗れたウルグアイですが、悲しいことにピッチ外で乱闘が起こってしまいました。
私は、その場にいたわけではありませんので、あまり詳しいことは書けませんが、コロンビアのサポーターがウルグアイ選手の家族と一触即発の状況となり、その様子を見たダルウィン・ヌニェス等がスタンドへ入り、コロンビアサポーターと戦ったというものです。
一説には、コロンビアのサポーターは相当酒に酔っていたという話もあり、こういう場合のジャッジは難しいですね。

あえて綺麗事を言えば、ヌニェスが取った行動は軽率であり、フットボーラーとしてあってはならないものでした。
しかし、目の前で家族が罵倒されていたとしたら、人間としてどうするべきか?
ここは、これを読んでくださる皆さんお一人、お一人に考えていただくしかありません。

ヌニェスにとって、致命的だったのはコロンビアファンを殴っているシーンがカメラで収録されていたこと。
椅子も振り上げたそうですが、それは止めに入った人物により阻止されています。

果たして、ヌニェスの処分はどのようなものになるのか?
この点についてFootball Insiderは、FIFAが介入した場合、ヌニェスの処分は重くなり長期追放を課される可能性が高いとしています。
観客席で騒ぎを起こした(巻き込まれた)前例としては、トッテナム時代のエリック・ダイヤーがおり、罵倒される兄を救うためにスタンドへ助けに駆けつけたケースがあったそうです。
この際ダイヤーは、4試合の出場停止と罰金刑を課せられていますが、人は殴っておらず、ヌニェスの場合には、遙かに重い処分になるだろうとされています。

また、別の例でいうと、随分と古い話ですが(私にとっては昨日のことのよう)ウルグアイ代表のルイス・スアレスが相手選手に噛みつき、このときには何と4ヶ月間にも及ぶ期間、あらゆるフットボール活動を禁止されていました。
あのときのことを思い出すと、リバプールファンの間でも、「あれはスアレスが悪い」という意見もあれば「処分が重過ぎる」という声もありました。
報道にあるように、FIFAがヌニェスの件に介入して来た場合、結構な重い処分を課せられる可能性は否定できず、ヌニェスを頼りにしていたアルネ・スロットにとっては頭の痛い船出になってしまうかもしれません。

今回は、コロンビアのサポーターとウルグアイサポーター(家族)、さらにスタンドに入った選手に焦点が当たっていますが、スタジアムのシート設営は適切だったのか?
警備員の配置は万全だったのか?
そういった点もしっかりと検証した上で、処分を出すなら出してほしいと思います。
お年寄りからお子さんまでが、安心してフットボールを楽しめる環境を創るために最も努力して来たのはリバプールです。
それは、過去の悲しい経験を持っているから。
「選手の行為」だけを見て、大局を見ない判定は最善のジャッジとは言えないと思います。
まあ、ダルウィンよ、百歩譲って、気持ちは分かる。
でも、でも。
何とかならなかったのか。
そんなダルウィンだから好きだっていう部分もあるのですよね。

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