今年の夏、リバプールは大きな節目を迎えました。
栄光に満ちたユルゲン・クロップ時代が終焉を迎え、それを受け継いだのがアルネ・スロット。
私自身、チームに成功をもたらすにはある程度の時間が必要だと思っていたし、クロップさんはカリスマを持っていましたので、その後を継ぐことはそう簡単なことには見えませんでした。
いかにクロップさんが優れたチームを残して行ったとはいえど。
しかし、スロット体制になったリバプールは驚異的な戦績を残しており、今シーズンの公式戦では、ここまで21試合で18勝、2分け、1敗のみという飛び抜けた成績を残しており、勝率は実に85パーセントに達しています。
まだ、シーズンの半分を過ぎていない時期とはいえ、歴代の監督を見ても勝率85パーセントという戦績は驚くべきものですね。
この好調を維持し、クリスマスをひとつの節目として今後も勝ち続けて行くならば、後世に語り継がれるシーズンになる可能性があります。
そのスロット監督について、チームの副キャプテンであるトレント・アレクサンダー=アーノルドが自身の考えを述べています。
これはトレントがTNT Sportsへ向けて語ったもので、契約延長問題で騒がれている中ですが、トレントはチームの成長に確かな手応えを感じているようです。
Trent Alexander-Arnold
彼の指導スタイル、僕達のプレースタイル、そしてチームとしてのアイデンティティは目に見えるものだね。
僕達は、皆が楽しんでいるし、彼は選手達から最高のものを引き出している。
それは、選手として望むすべてだよ。
僕達には、選手として学ぶ意欲があるしね。
それこそ皆が望むものであり、彼はそれを僕達に教えてくれる人なんだ。
見ての通り選手達は初日からそれを受け入れた。
それが新しい監督に必要なことであり、進んで学びフィードバックを受け入れる選手達がいれば、成功の半分は手にしたようなものだよ。
戦術も驚くべきものだし、正直に言って僕達がここまで優れたチームだとは誰も思っていなかったと思うんだ。
彼と出会った最初の数日を思い出してみると、今ではそれほど驚きではないね。
彼がいかに深く、そして細部にまで気を配っているかが分かるからだよ。
トレントの言葉を見ていると、スロットという人が細心の配慮を随所に配っていることが分かります。
選手達も彼を信頼しているようだし、それがあれば、まだまだチームとしての成長が期待出来ますね。
リバプールは、偉大な監督の後継として素晴らしい人材を見つけ、連れて来た。
夏の補強は静かでしたが、もしかしたらスロットを招聘したことが、夏におけるフロントのファインプレイだったのかもしれません。