
リバプールに幾多の栄光をもたらした守護神アリソン。
現役にして既にレジェンドと呼ぶにふさわしい存在だと思います。
アリソンは、先日のボーンマス戦において、リバプールでの300試合出場を達成しており、これはクラブ史で7人目となる偉大な記録です。
この記念すべき時期に、アリソンはLFCのオフィシャルに2人の監督のことやニューカッスル戦へ向かう意気込みを語っています。
クロップとスロット、二人の監督のこと
アリソンは、リバプールで過ごしてきた年月を振り返りながら、二人の異なる監督から大きな影響を受けたと語ります。
リバプールで長い時間を過ごしたことで、私は二人の異なる監督のもとでプレーすることができた。
一人はここで歴史を築き、サポーターがフットボールを見つめる姿勢や、今ここにいる選手たちの考え方までも変えてしまった人物さ。
その人物こそ、ユルゲン・クロップ。
アリソンは彼への感謝をこう言葉にしました。
ユルゲン[クロップ]はその点で本当に素晴らしくて、彼と一緒に仕事ができたことをとても嬉しく思っているんだ。
そして今、リバプールは新監督アルネ・スロットのもとで新たな時代を迎えています。
監督が去ると、新しい監督のもとでは苦労するだろうと考えていたけど、アルネの場合はまったく逆だったね。
彼は本当に賢い監督で、ユルゲンと似た考え方を持ちながらも、マネジメントのスタイルは違うんだ。
とても頭が切れるし、フットボールをよく理解していて、選手たちの持つ最高の資質を引き出せる人だと思うよ。新しい監督のもとで迎える最初のシーズンを成功裏にスタートできたこと、そして彼がリバプールFCにふさわしい基準を持っていると分かったことは、私にとって非常に重要なことだった。
ニューカッスル戦への意気込み
アリソンは、月曜夜の大一番についても熱く語ります。
ニューカッスルのアウェイは常に難しい試合だけど、大きなチャレンジを好むフットボーラーにとっては素晴らしい舞台だよ。
それこそがリバプールでプレーすることの意味であり、最高レベルで戦う選手には欠かせない姿勢だと思うんだ。私たちはこうした試合が好きだし、楽しんで臨んでいるよ。
ただ、ここ2、3年でニューカッスルは大きく成長し、とても良い、そして効果的なフットボールを展開しているよね。彼らは非常に強いチームで、サポーターもホームで素晴らしい雰囲気を作り出す。
だから、勝ち点3を手にするためには、私たちもベストを尽くす準備をしなければならないね!

アリソンのキャリアを振り返る
1982年生まれの彼のキャリアは、母国ブラジルのインテルナシオナルで始まりました。
正確には育成年代からインテルナシオナル一筋で、トップチームに昇格してからも冷静な判断力と柔軟なセービングで評価を高めました。
その後、2016年にセリエAのローマへ移籍すると、欧州の舞台で一気に評価を上げます。
チャンピオンズリーグでの好守は世界中にインパクトを与え、2018年には当時のGKとしては破格の移籍金でリバプールへ加入しました。
リバプールではクロップの戦術と融合し、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップなど数々のタイトル獲得に貢献。2019-20シーズンのプレミア制覇、そしてイスタンブールでのスーパー・カップなど、クラブの黄金期を支える絶対的守護神となりました。
今季に懸ける想い
怪我に苦しんだ時期もありましたが、アリソンはその都度克服し、リバプールに安定と強さをもたらしてきました。
アリソンのお陰でどれほど助けられたことか。
アリソンの傑出したゴールキーパーとしての力量は、他の追随を許しません。
私たちは、これからもタイトルを争い続けたいし、非常に高いレベルで戦い続けたい。
アルネ(スロット)は、私たちに実現させてくれる監督だ。
これは私にとって本当に大切なことなんだよ。
この稿の結びに
インテルナシオナルからローマ、そしてリバプールへ。
アリソンのキャリアは常に挑戦の連続であり、その頂点はリバプールで築かれてきました。
クロップ監督が植え付けた勝者のメンタリティを継承し、スロット監督が新たに導くチームを、最後尾から支える存在 ― それが今のアリソンなのです。
ニューカッスルという難所での戦いでも、彼のパフォーマンスが勝敗を大きく左右することは間違いありません。
王者リバプールにとって、アリソンは今も変わらず“最後の砦”であり続けます。
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