
言い古された言葉かもしれませんが、記録より記憶に残るプレイヤーとはいるものです。
その一人がアダム・ララーナだと私は思っていて、時に見ているこちらの胸が熱くなることさえありました。
ララーナのデビュー記念日
今日、9月13日はアダム・ララーナがリバプールで公式戦デビューを果たした日です。
2014年のアンフィールド、アストン・ヴィラ戦で見せた初めてのプレーは、どちらかと言えばほろ苦い船出ではありました。
これは多分に当時のチーム状況が大きかったと思うのです。
しかし、この日が彼のリバプールでの物語の始まりでもありました。
移籍の背景と期待
- 2014年夏、サウサンプトンから約2500万ポンドで移籍
- キャプテン経験とイングランド代表経験を持つ即戦力
- ルイス・スアレス退団後の攻撃陣再編でララーナにかかる期待(創造力を求められていた)

デビュー戦の舞台 ― 苦いスタート
- 2014年9月13日、アンフィールドでのプレミアリーグ第4節、アストン・ヴィラ戦でのデビュー
- 難攻不落のアンフィールドであったが結果は0-1の敗戦
- 膝の負傷明けで本調子ではなかったものの、ボールタッチや細かいターンで才能の片鱗を見せる
当時のリバプールの状況
- 傑出した得点源であったルイス・スアレス退団後の攻撃陣再建の必要性
- 新戦力であったマルコヴィッチやバロテッリとの連携も熟さず
- デビュー戦の敗戦は、チームの序盤戦の苦戦を象徴するものに

その後のララーナの活躍
- 怪我に悩まされながらもクロップ監督の下で信頼を得る
- 2019-20シーズン、30年ぶりのリーグ優勝に貢献
- 印象的なマンチェスター・ユナイテッド戦の同点ゴール
- 2020年夏、ブライトンへ移籍後もリバプールファンに愛され続ける
移籍~現役引退~それでも愛され続ける存在
デビュー戦を勝利で飾ることはできませんでしたが、ララーナは献身性とテクニックでクラブに確かな足跡を残しました。
苦いスタートから始まった彼のリバプールでの物語は、ファンの心に何か特別な思いを刻んだに違いありません。
何度も怪我と戦い、その度に立ち上がって来たメンタリティー。
そんなララーナは、ブライトン、サウサンプトンへの移籍を経て、本年6月に現役引退。
キャリアにピリオドを打ちました。
秀でたテクニック、よく走る姿、狭いエリアにも飛び込んでいける胆力。
両足を遜色なく使えるのもララーナの魅力だったし、私は彼のフリーランニングが好きでした。
あれから11年、今もなおララーナはリバプールファンからの愛を受け続けています。