
10年ひと昔という言葉がありますが、10年も経てば懐かしいという感慨がわくものなのかもしれません。
ただ、リバプールファンとしての私にとっての10年前という日は、まさにセンセーショナル!
リバプールに新しいドイツ人指揮官がやって来ました。
今から10年前、2015-16シーズンにおけるリバプールのことを思い出してみましょう。
当時、監督を務めていたのはブレンダン・ロジャーズ。
知将であり、プレミアリーグ制覇まであと一歩というところまで行ったシーズンがあったものの、2015年には急速に求心力を失っていました。
あれほど元気のないアンフィールドを見たことは、私も当時初めて見たという思いだったのです。
表現し難い閉塞感が漂うアンフィールドは、新しい何かを必要としていた。
ファンとしても元気のないレッズを見ることは辛いものがありましたが、ついに決断をしたLFCは新監督の招へいを決意!
新指揮官に就任したのがユルゲン・クロップさんで、2015年10月8日のことでした。

クロップさんがリバプールへ持ち込んだもの。
それはいろいろありますが、まずあげたいのはパッションですね!
情熱的な男は、選手とともに戦い喜怒哀楽をともにした。
いくらクロップさんといっても、プレミアリーグ開設以来タイトルが獲れないリバプールを一気に押し上げることは無理という話で、クロップさんはいくつかのステップを踏みながら、やがて強力なチームを構築するに至ります。
一例ですが、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、モハメド・サラーによる最強のフロント・スリー!
チーム力向上に欠かせなかったファン・ダイクとアリソンの獲得!
そして何よりクロップさんの哲学をチームに浸透させていったこと。
クロップさんのもと、名実ともにヨーロッパでもトップチームとなっていくリバプール。
ドイツ人指揮官のもとでは、クラブレベルとして考え得るほとんどあらゆるタイトルをゲット!
- チャンピオンズリーグ(2019)
- UEFAスーパーカップ(2019)
- FIFAクラブワールドカップ(2019)
- プレミアリーグ(2019ー2020)
- カラバオカップ(2022、2023)
- FAカップ(2022)
- FAコミュニティー・シールド(2022)
リバプールファンが待ちに待ったプレミアリーグの初制覇も成し遂げたクロップさん。
戦績も素晴らしいですが、何より織りなすフットボールが面白くて痛快だった。
試合が終われば、選手を一人一人抱きしめる姿。
当時は、よく見る風景に思えたものが、今は良き思い出であり、あれは特別なことだったと思えるのです。
今日、この日にあたり、クロップさんがリバプールで築き上げた偉業に思いを馳せる私です。