
どの選手を起用するか、どんな組合せにするか。
これは、第一義的には監督の権限です。
しかし、ああだこうだと私見を述べあうこともフットボールの面白味であり、そういった意味では、ファンの誰もが監督なのだと言えるのかもしれません。
前置きはこれくらいにして、選手起用のことについて私のない頭で思案してみたいと。
まず、スタメンの基本軸ができているチームは強いと思います。
ただそれも、個々の選手には調子の波があることを考えれば、時には実力相応の活躍ができないケースもある。
あるいは悲しいかな怪我に直面した際など。
そんなときのためにチームメイトがいる!と、私は思っています。
いわゆるレギュラーの座についている選手達は、ごく稀な例を除き、常にスタメンでの出場を望むことでしょう。
それがプロのアスリートだと思いますし。
そのことを前提に、今回は控え組の選手達のことをメインにして書いてみたいと。
監督から呼ばれるその時のために、日々トレーニングを重ねる選手達がいる。
出番が約束されているわけではなくとも努力を止めない。
努力しているのだから起用する?
正論で言えば、それはプロの世界では通用しないのかもしれません。
ただ、努力をした上でコンディションを上げており、準備ができているならば、それは積極的に登用していくべきだろうと私は思います。
ベンチで出番を待つ選手の中には、こんな風に思うことだってあるかもしれない。
「自分がピッチに入ればもっと上手くやれる」
やはり、しっかりと準備が整っている状態の良い選手には、それ相応の機会を与えた方がいいということを私は思っております。
長いシーズンを好成績で走り抜けるならば尚更です。
一部に不満要素が生まれれば、それはやがて伝播する。
近年のリバプールには、そんなことはなかったと思うし、これからもそうあってほしくない。
チームメイトはライバルでもありますが、やはりチームメイトなのです。
同じ目標を据えて戦う仲間。
ピッチに立つにふさわしい誰かがいれば、そこは用いていきたいし、そのことがチームのモチベーションを高く保つのだと私は愚考しております。
明日は、天候が崩れる地域が多いようです。
どうか、穏やかな週末をお過ごしください。