
2026-27シーズンの開幕を控え、現在は移籍市場が開いている状況です。
移籍市場が閉じると、プレミアリーグに所属する全20チームはスカッドリストを提出する義務があるため、ここでは25人以内とされているスカッドリストのこと、そのうちのホームグロウン枠についてまとめておきたいと思います。
簡潔に言えば、登録できるシニアのプレイヤーは25人までであり、そのうち非ホームグロウン選手の登録制限枠が設けられています。
「ホームグロウン選手」に該当しない選手数の上限
最大25人のスカッドのうち、「ホームグロウン」に該当しない選手を登録できるのは最大17人までというルールがあります。
よって、ホームグロウンの主力が少ない場合、せっかく良いプレイヤーがいても登録できないという事態が生じることになります。
スカッドリストの基本的事項
25人までとなっているスカッドリスト及びその他の事項を考慮したとき、基本的な事項は次のとおりになります。
- 25人のシニア登録枠
- そのうち非ホームグロウンは最大17人
- U-21選手は25人枠の外
ホームグロウンとは
プレミアリーグをご覧になっている方々は、「ホームグロウン」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
ただ、具体的にそれは何なのか?という部分ですが、概要は次のようなものを指します。
ホームグロウン選手とは、国籍や現在の年齢に関係なく、21歳の誕生日を迎えるまでに、イングランドまたはウェールズのクラブに丸3シーズン、もしくは36か月間所属していた選手を指します。
登録可能な25人のうち、ホームグロウン選手ではない選手は最大17人までという制限があるとご説明をしました。
つまり25人すべてを登録しようとすれば、残りの最低8人分はホームグロウン選手で埋める必要があるということになります。
ここで注意したいのは、「ホームグロウン=イングランド人」という意味ではないということです。
繰り返しになりますが、ホームグロウン選手とは、国籍に関係なく、原則として21歳になるまでにイングランドまたはウェールズのクラブに3シーズン、または36か月間登録されていた選手を指すものです。
したがって、イングランドの選手だから必ずホームグロウンになるわけではなく、反対に外国籍の選手でも条件を満たせばホームグロウンとして扱われることになります。
U-21選手の扱いについて
ホームグロウンとは別に、U-21の若手選手に関わる取扱いについても決まりがあります。
プレミアリーグの規定でU-21に該当する選手は、25人のシニア登録枠には含まれません。
そのため、クラブは25人の登録選手とは別に、条件を満たすU-21選手を起用することができるのです。
これは若い有望選手を多く抱えるクラブにとって非常に大きな意味を持つことになります。
リバプールでいえばリオ・エングモアやトレイ・ニョニなどですね。
現時点でのリバプールの状況
これを書いているのは8月11日であり、リバプールはバルセロナからのローンでロナルド・アラウホを獲得しました。
ここまでの動きから、リバプールのスカッドリストについて考察してみたいと思います。
■17人に達した非ホームグロウン
BBCによれば、リバプールはアラウホを迎えたことで非ホームグロウンの選手が上限の17人に達したとされています。
ということは、今後も非ホームグロウンの選手を獲得する場合、現在いる非ホームグロウンの誰かを放出しなければならないことになります。
■リバプールの現状における非ホームグロウン選手リスト
では、具体的にリバプールでは誰が非ホームグロウンなのか?
私なりに整理してみました。
| アリソン | GK | 非HG |
| ギオルギ・ママルダシュヴィリ | GK | 非HG |
| フィルジル・ファン・ダイク | DF | 非HG |
| ロナルド・アラウホ | DF | 非HG・新加入 |
| ミロシュ・ケルケズ | DF | 非HG |
| カルヴィン・ラムゼイ | DF | 非HG |
| コスタス・ツィミカス | DF | 非HG |
| 遠藤航 | MF | 非HG |
| アレクシス・マック・アリスター | MF | 非HG |
| ドミニク・ソボスライ | MF | 非HG |
| ライアン・フラーフェンベルフ | MF | 非HG |
| フロリアン・ヴィルツ | MF | 非HG |
| フェデリコ・キエーザ | FW | 非HG |
| アレクサンデル・イサク | FW | 非HG |
| コーディ・ガクポ | FW | 非HG |
| ビクトル・ムニョス | FW | 非HG・新加入 |
| ウーゴ・エキティケ | FW | 非HG |
このように、リバプールは17人の非ホームグロウン選手が主力としていることになります。
■仮にバルコラかエンバイエを獲得するケースでは
リバプールの有力な補強候補として多く報じられているプレイヤーとして、たとえばブラッドリー・バルコラは、加入すればシニアの非ホームグロウン枠を必要とします。
一方、18歳のイブラヒム・エンバイエはU-21として扱えるため、25人のシニア登録枠にも「非ホームグロウン最大17人」の制限にも入らないことになるため、あくまで登録枠ということを考えた場合、エンバイエは枠を消化せずに済むことになります。
■新戦力であるムニョスとジャケについて
新戦力としてリバプールに加わったビクトル・ムニョスとジェレミー・ジャケについても触れておきましょう。
ムニョスは22歳で加入していますから、U-21扱いにはならず、ホームグロウンでもありません。
こちらはシニアの非ホームグロウン枠を使います。
一方のジャケですが、7月1日時点で20歳。
したがって、2026-27シーズンはプレミアリーグのU-21枠を利用できるため、シニア25人枠を消費することはありません。

■リバプールのホームグロウン選手
あくまでトップチームの主力級ということで、現在リバプールに在籍しているホームグロウン選手について整理してみます。
要するに「ホームグロウンとして扱える選手」のことで、U-21枠で行ける若手は含めません。
- ジョー・ゴメス
- カーティス・ジョーンズ
- ハーヴェイ・エリオット
- ジェレミー・フリンポン
- フレディ・ウッドマン
あくまでスカッドリストの登録枠という視点で見た場合ですが、リバプールはなるべくホームグロウンの選手を残しておいた方がいいという考え方も取れそうです。
というのも、上記の4人を放出しても、非ホームグロウン枠は変更がなく、シニアプレイヤーの補強を行うと人数過多になってしまうからです。
国際化の中にあるプレミアリーグ
これまで述べてきたようにプレミアリーグではホームグロウンのタレントを擁する意味は大きく、さらに21歳以下の若手を育てる意義も高い。
プレミアリーグの魅力は、世界中から最高レベルのプレイヤーが集まることですが、では自国のプレイヤーが育たないという危惧もありました。
このホームグロウン制度が、今後どう議論されていくのか。
その動向は注目されるものの、まずリバプールはこの夏のやり繰りを急ぐ必要があり、意外にもホームグロウン制度が持つ意味が、獲る方にも出す方にも何らかの影響は与えそうです。
