ユルゲン・クロップ

ライバル達が語ったユルゲン・クロップ ~ ペップ・グアルディオラ編


10月8日という日は、晴れてユルゲン・クロップがリバプールの新指揮官になった記念日であることを先日お伝えしました。
クロップさんがリバプールにやって来たのは2015年でしたので、今年でちょうど10年。
リバプールを復興させ、数々の名場面をつくったクロップさんですので、10年という節目に当たり、LFCも特集記事を組んでおりました。

10年前の今日、ユルゲン・クロップがリバプールへやって来た!

今はちょうど各国代表戦が行われている時期ですので、この話題を取り上げてみようと思った次第。
監督としてしのぎを削ったライバル達の言葉であり、これを数回に分けてお届けしてみようと。
まず第一回は、マンチェスター・シティの指揮官でもあるペップ・グアルディオラ監督の言葉から。

ドイツ時代には、バイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムントの指揮官として何度も激突したペップ・グアルディオラとユルゲン・クロップ。
そのライバル関係は、2016年にグアルディオラがマンチェスター・シティの監督に就任したことで、舞台をプレミアリーグへと移しました。
以後、両者のチームはタイトルレースやカップ戦で、極めて高いレベルの戦いを繰り広げてきました。

ユルゲンのチームがいたからこそ、私達は自分達の限界まで到達することができた。
それは紛れもない事実だ。
いつも全力を尽くすか、脱落するかという状態だったし、彼らも同じだった。
結局、タイトル争いでは1ポイント差(2018-19、2021-22シーズン)だったが、それがフットボールというものだよ。
99ポイントを取っても、相手が98なら彼らは敗者なのか?
私は1ポイント差で負けても敗者だとは思わない。
ほんの小さな違い、コーナー一つ、細部の差で決まるものだね。

彼等(リバプール)は私たちにとって最大のライバルであり、最も強力な相手だったよ。
今はアーセナルが台頭しているし、マンチェスター・ユナイテッドも一時期は近づいてきたが、何度も言っているとおり、私の時代、我々の時代を彼等(リバプール)なしに語ることはできない。
リバプールは他のチームとは比べものにならないほどの存在だった。

もし私が選手なら、間違いなく彼のもとでプレーしたいと思う。
彼のカリスマ性は唯一無二だ。
人として心から尊敬しているし、監督としても非常に大きな存在だよ。
彼とはドイツでもイングランドでも何度も対戦してきたが、そのすべての経験が私を成長させ、より良い監督にしてくれたんだ。

グアルディオラという監督は、現代で最も成功を収めた一人だと思います。
どのチームとの対戦成績も優位であり、あるいは圧倒していた。
しかし、ユルゲン・クロップが率いるチームとの対戦は簡単ではなかった。
それは対戦成績も示しており、何よりリバプールと戦う際のグアルディオラ監督は、非常にリスペクトした戦術を用いていたことが思い出されます。

名監督は名監督を知る。
その顕著な例かもしれません。

ライバルチームであったとしても、心の底にはリスペクトを忘れない。
激しい対戦あり、うっとりするような名勝負あり。
この両雄が指揮を執ったチーム同士の対戦をリアルタイムで観ることができた私達は幸せなのかもしれません。

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Toru Yoda

ただの埼玉の隠居です

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