
本年夏に、リバプールからアストン・ヴィラへのローンが決まったハーヴェイ・エリオット。
ローンで出るということは、より多くのプレー時間を得ることが最たる目的ですが、アストン・ヴィラでのハーヴェイ・エリオットは、不遇な時間を過ごしています。
巡って来ない出場機会
アストン・ヴィラでのハーヴェイ・エリオットは、公式戦において、ごくごく限られたプレー時間しか与えられていません。
さらに、10月以降はよりその傾向が強くなっており、この状況でフラストレーションがたまらない方がおかしいのではと私は思っています。
どんなにがんばってもチャンスを与えられない時、それでもモチベーションを維持するのは、現実問題として難しいですね。
自分の願いはキャリアの終わりをリバプールで迎えることだと語ったハーヴェイ・エリオット
最後に公式戦のピッチに立ったのは10月2日
夏にアストン・ヴィラへローンで行ったエリオットですが、10月2日に開催されたフェイエノールト戦(ヨーロッパリーグ)に出場して以降、公式戦のピッチに立っていません。
しかも、フェイエノールトでの出場も残り時間5分を切っているタイミングでの投入であり、完全燃焼には程遠い時間。
プレミアリーグに至っては、9月に少しプレーしたのみで、10月以降はまったくピッチに入れておりません。

ベンチに入れない試合も出てきたハーヴェイ・エリオット
10月2日のヨーロッパリーグで、約5分のプレーをして以降、エリオットはゲームに出られない状況が続いているわけですが、ベンチからも外れる試合が出て来ています。
マンチェスター・シティ戦、ボーンマス戦がそれで、こういった状況を見ると、アストン・ヴィラでのエリオットは必要とされていないのではないか?
そういった声が出ても一概に否定はできなくなります。
リバプールにあっては貴重なレフティーである
リバプールファンの間でも、エリオットに関する評価はいろいろあることでしょう。
それは承知しているのですが、ひとつ言えるのは、今のリバプールにあってエリオットは貴重なレフティーであるということです。
リバプールの主力であり多く先発で出ている選手(ミッドフィールダー)は、利き足が右がほとんどですからね。
しかも、エリオットの場合には右ワイドでもプレーが可能であり、モハメド・サラーに何かあったときのバックアップもできる。

U21ユーロでは大会最優秀選手を授賞
今シーズンの開幕前に開催されたU21ユーロにおいて、エリオットは大車輪の活躍を見せ、イングランドを優勝に導きました。
その際のパフォーマンスは傑出しており、大会6試合で5ゴールを決めるというインパクトを残し、大会の最優秀選手にも選ばれておりました。
輝かしい夏の初まりだったわけですが、その後まさかの苦悩が。
U21ユーロでイングランドを優勝に導いたリバプールの3人は
U21ユーロでイングランド代表が優勝。
沸き返ったわけで、主力の中にはリバプールの3選手がおりました。
ハーヴェイ・エリオット、ジャレル・クアンサー、タイラー・モートンです。
新シーズンでの躍進が期待される中、3人ともリバプールにはいなくなった。
これは結構、私にとってはインパクトの強い現実ではありました。
であれば、願うのは新天地での活躍のみだった。

今、エリオットの処遇を考え動きたいリバプール
これまで述べて来たように、ハーヴェイ・エリオットに関するアストン・ヴィラでの処遇は、非常に難しいものとなっており、これは心情的なものではなく、数字が訴えかけています。
ローンといえば、最も重要なのは出場機会の増加。
その目的が得られないことが明らかな以上、リバプールは真剣にエリオットの処遇を考える時期だと思います。
もちろん、LFCのことですから、当然ながらエリオットの状況を見ているはず。
エリオットは十分に若く、ぜひ彼の未来を壊さないようにしたいですね。
