
ウェストハム戦で価値ある勝利をつかんだものの、続くサンダーランド戦では引き分けとなったリバプール。
いまだ雲は途切れずといったような感覚ですね。
勝ち点3を取りこぼした痛みはありますが、シーズンは続いていきます。
次節はアウェイでのリーズ・ユナイテッド戦。
エランド・ロードでの90分は、再び上昇気流を取り戻せるかを占う重要な一戦となります。
ここでは、試合日程や放送・配信予定、復帰が期待されるコナー・ブラッドリーの情報に加え、対戦相手リーズについて多少触れながら、最近の連戦を踏まえたスロット監督の采配について記してみたいと思います。
■ 試合日程
リーズ対リバプール
- プレミアリーグ第15節
- キックオフ:日本時間2025年12月7日(日)02:30(土曜日の26:30)
- 会場:エランド・ロード
■ 放送・配信予定
- 放送・配信:U-NEXTでライブ配信(見逃し配信可能)
※解説:南 雄太さん 実況:下田 恒幸さん

■ コナー・ブラッドリー、復帰へ前進
北アイルランド代表のコナー・ブラッドリーは、ここ4試合を欠場していましたが、今週からチームトレーニングに完全復帰しています。
アルネ・スロット監督も「リーズ戦のメンバー入りが可能な状態」と明言しており、右サイドバックにようやく頼れる選択肢が戻って来ると言えそうです。
また、ジョー・ゴメスも打撲から回復し、再びトレーニングに合流する見込みです。
守備陣に明るい兆しが戻りつつあるのは、このタイミングでは非常に心強い材料ですが、引き続きセンターバックの苦しい台所事情は変わりません。
仮にですが、コナー・ブラッドリーを起用できる場合、ジョー・ゴメスをセンターバックとしてカウントすることができますが、それでもファン・ダイク、イブラヒマ・コナテの2人にかかっている負担を軽減するには限りがありますね。
シーズン初旬、ジョヴァンニ・レオーニが大きな怪我を負うというアクシデントがあったものの、センターバックへのてこ入れは必須だと思われます。

■ リーズ・ユナイテッド
今シーズンのリーズは、現時点でリーグテーブル17位という状況です。
しかし、ホームであるエランド・ロードで戦うときには、前線からプレッシャーをかけるアグレッシブなスタイルが健在で、試合の入りで主導権を握られると厄介な展開になる可能性が否めません。
サイド攻撃のスピードもあり、リバプールとしては、ボールロストを減らし、中盤でテンポを落ち着かせたいところですね。
ホームの声援を背に勢いづくと止めにくい相手だけに、立ち上がりでのパフォーマンスが鍵になりそうです。
■ 過密日程の中、スロット監督はどう動くのか
ここ数試合、リバプールは中2日の連戦が続いています。
選手のコンディション管理が難しいこの時期、スロット監督は、あえて大きなローテーションを行わず、ほぼ固定されたメンバーで戦ってきました。
その狙いは、チームとしての連携や試合運びのリズムを維持することにあるのでしょう。
ただし、疲労の蓄積は避けられず、結果が伴わなければ厳しい声が上がる状況でもあります。
だからこそ、今回のリーズ戦は、監督の采配に自然と注目が集まります。
固定メンバーで挑むのか、それとも思い切ってターンオーバーを行うのか。
どちらの選択であっても、パフォーマンスと結果が求められる試合となるのは間違いありません。

■ リバプールの現在地
ウェストハム戦の粘り、サンダーランド戦での学び、ブラッドリーの復帰、そして過密日程の中での指揮官の判断。
それらがどのように絡み合うのか——
リーズ戦は、単なる1試合以上に、リバプールというチームの“現在地”を映し出すものになりそうですね。
アウェイでリーズと戦うリバプールですが、その直後にはチャンピオンズリーグの試合が待っています。
これもアウェイとなりインテル戦。
チャンピオンズリーグは勿論重要な試合ではあるものの、今のリバプールはいろいろな面でプレッシャーにさらされており、まずは眼前の試合に集中することが問われていると言えそうです。
どの試合でも重要度は同じ。
その見解が正解でありましょう。
ただ、今回に限っては、リーズとの対戦が大きな試合になる可能性が高いし、落ち着きと同時に気迫をもって臨みたいですね。
