リバプールの守護神といえば、ブラジル代表でもあるアリソンですね。
日本時間明朝、それも早い時間にリバプールの試合がありますが、アリソンの言葉は書いておくべきだと思い、これをしたためています。
いくつかのメディアが取り上げていますが、アリソンはリバプールに、そして世界のフットボール界に心からの感謝を述べています。
2年前、アリソンはとても悲しい思いをしていました。
不慮の事故でお父さんを亡くしたことです。
そのときに多くの人々から支えてもらったことをアリソンは感慨深く語っています。
アリソンの言葉は、Mirrorも紹介していますが、今回のMirrorは粋な書き出しをしていました。
「フットボール・ファミリーという言葉をよく耳にするが、それは意味を失いかけている。しかし、リバプールのキーパーであるアリソンにとっては非常にリアルな意味を持つ生きた経験なのである」
Alisson Becker
人生で、あのような瞬間を経験するとは思ってもいなかった。
父や母、愛する人を突然に、あんなに早く失うなんて考えられなかったよ。
しかし、多くの人々がCovid(新型コロナ)によって大切な人を失っていたんだ。
それがあったから、誰もが人に愛を示せる世界になっていたのだと思うよ。
リバプールに限らず、ここのボーイズも素晴らしかった。
スタッフもファンもみんなだよ、私の痛みを一緒に分かち合ってくれて、私を前へと押し出してくれたんだ。
私は、愛との向き合い方を感じたよ。
ここ(アンフィールド)だけではなく、フットボール界が私と家族を救ってくれたんだ。
本当に感動したよ。
監督達やクラブから想像もしなかったような沢山の手紙が届いたんだ。
すべてのメッセージに支えられて、私は前へ進むことができたよ。
そのおかげで、自分の人生を歩み続け、前を向き、子ども達のために強く生きようと思えたし、本当に辛い時も十分なモチベーションになったよ。
もちろん、このクラブと新たな長期契約を結んだときにも、みんなが私のためにいてくれたんだとすごく思ったし、私もクラブのためにここにいて歴史を創りたいと思う。
家族として過ごすこの雰囲気を大切にしよう。
(100回のクリーンシートについて)
この数字を達成した人の名前を見ると、何か特別なものを感じるよ。
だから、そのうちの1人に入ることができて本当に嬉しい。
でも、絶対に次のステップに進みたいんだ!
今の自分にとって100は大きいけどね。
それでも、リバプールの歴史に残る偉大なゴールキーパーに比べたら、彼等が達成したことの半分にも満たないよ。
彼等は(レイ・クレメンスとブルース・グロベラー)200を超えるクリーンシートを達成しているんだ。
彼等ほど多くの試合をこなせるかは分からないけど、レイ(クレメンス)は、600試合以上出場していたと思うよ。(665試合)
それでも私は、もう次の50、100のクリーンシートが楽しみになっているよ。
彼等(レジェンド達)と並んだり、超えたりして行くのは特別なことだと思うんだ。
偉大なゴールキーパー達が築き上げたことを尊敬している中で、私はここリバプールで自分のストーリーを描いているし、それに集中しているよ。
フットボールでは、ボビーがそうであるように、プレイヤーはいつか去らなければならない。
それでも、新しい仲間がやって来るし、この環境を維持できるように、クラブが家族であり続けられますようにと願うばかりだよ。
多くのトロフィーを獲得し続けること、それがこれからやって来る数年に望むことだよ。
ちょっと長くなりましたが、私は今、これを書いておかないといけない気がしたのです。
お父さんを愛していたアリソン。
とても家族思いの彼を襲った突然の悲報。
しかし、アリソンを支えたのはリバプールのファミリー、フットボールのファミリーだった。
アリソンは言いましたね。
レイ・クレメンスを超えたいと。
ならば、600試合以上はリバプールで戦う宣言です。
こんな強い気持ちを持ってくれているゴールキーパーなんて、世界中のどこを探してもいないだろうと私は思います。
レスター戦もクリーンシートで!