深い悲しみに包まれる日。
一夜が明けても信じられない私です。
そんな中、クラブであり現場の指導者には責任をもって発信する必要があり、アルネ・スロット監督もLFCのオフィシャルで声明を出しています。
声明については、オーナーやマイケル・エドワーズなども発しており、私なりに混乱する中考えたのですが、最もファンと近い距離にいる監督の言葉を取り上げようと思った次第です。
ほんと、信じられません。
言葉がないのはスロット監督も同様ですが、そんな中ディオゴ・ジョタを思う言葉に触れておくべきかなと。
私が抱いている思いは、私たちが深く愛し、大切に思ってきた人、そして彼のご家族について、きっと多くの皆さんが共感するであろうことです。
私にとって最初の思いは、フットボールの監督としてのものではありません。
父と息子として、兄として、叔父としての思いなのです。
それは、想像を絶する喪失を経験したディオゴとアンドレ・シウバのご家族に向けたものです。彼らに伝えたいメッセージは明確です。
You’ll Never Walk Alone
リバプール・フットボール・クラブの選手たち、スタッフ、サポーター全員があなたたちと共にいます。
私が今日触れた限りでは、これはフットボール界全体のファミリーにも当てはまることでした。これは単なる悲劇への反応ではありません。
人々のあたたかさであり、多くの人々がディオゴとアンドレという人へ、また彼らのご家族へ抱いている深い敬愛からくるものなのです。
クラブにとって、この衝撃は計り知れません。
ディオゴは単なる選手ではありませんでした。
彼は私たちすべてとって大切な、大切な存在でした。
チームメイトであり、同僚であり、仲間であり、そのすべてにおいて特別な存在だったのです。彼がチームにもたらしてくれたものについては、どれだけでも沢山のことを話すことができます。
でもそれは、ディオゴのプレーを見たあらゆる人が感じていたことに違いありません。
ハードワーク、情熱、献身、高いクオリティ、ゴール。
それはまさにリバプールの選手たるにふさわしい本質そのものでした。また、誰もが目にできたわけではない部分もあったのです。
人気者になろうとしたわけではないのに、自然と皆に愛された人。
限られた友ではなく、誰とでも友になれる人。
そばにいるだけで周囲の人を前向きな気持ちにさせてくれる人。
そして、家族を心から大切にしていた人でした。私たちが最後に話をしたとき、私はネーションズリーグ優勝を祝福し、近く行われる彼の結婚式での幸せを祈りました。
ある意味、ディオゴとご家族にとって、今年の夏は夢のような時間でした。
だからこそ、このような形で終わってしまったことが、胸を引き裂くのです。私がクラブへ来たばかりの頃のことです。
最初に知ったチャントのひとつが、サポーターがディオゴのために歌っていたものでした。
それまで彼と一緒に仕事をしたことはなかったのですが、長年にわたり多くの偉大な選手を見てきたリバプールのサポーターが、彼のために特別なチャントを歌っている。
その光景、姿を見て、彼には並外れた資質があるのだとすぐに感じたものです。そんな素晴らしい才能をこれほど悲劇的な形で失ってしまったという現実を、私たちはまだ受け入れきれていません。
だからこそ今、クラブのすべての人々が心をひとつにし、お互いに支え合う必要があるのです。
これはディオゴ、アンドレ・シウバ、彼らのご家族、さらには私たち自身のためでもあります。ディオゴの妻ルテ、可愛い3人のお子さん、そしてディオゴとアンドレ・シウバのご両親に、心からお悔やみを申し上げます。
時が来れば、私たちはディオゴ・ジョタを称え、彼のゴールを思い出し、彼のチャントを歌うことでしょう。
今はただただ、かけがえのない人として彼を思い、喪失の痛みに向き合います。
彼が忘れられることは決してありません。
彼の名はディオゴ。
Our lad from Portugal. Forever ❤️ pic.twitter.com/opXUCmJqKq
— Liverpool FC (@LFC) July 3, 2025
今は私達が心をひとつにするとき。
ただただ祈りましょう。
ディオゴとアンドレのために。
そのご家族のために。
リバプールの20番、希有な才能をもち愛された人でした。