2026年1月23日は、リバプールのクラブ史上、最も偉大な指揮官のひとり ボブ・ペイズリー(Bob Paisley) の生誕107年の日です。
1919年1月23日、北イングランドのヘットン=ル=ホールに生まれ、リバプール一筋、約50年—選手、フィジオ、コーチ、そして監督としてクラブに生涯を捧げた男。
ペイズリーの存在こそが、アンフィールドの栄光を世界に刻んだ大きな原動力でした。
◆ 謙虚な巨人 — クラブ愛と成功の物語
ペイズリーは若き日に鉱山で育ち、そこで培った勤勉さと謙虚さを生涯忘れませんでした。
1939年にリバプール加入し、第二次世界大戦で兵役を経て1946年にプロデビュー。
選手としてリーグ優勝を経験した後、1954年に現役を引退し、クラブスタッフとして歩みを進めます。
その後、ビル・シャンクリーの右腕としてコーチ・スタッフに加わり、1960年代から70年代にかけてクラブの復活を支えました。
シャンクリーの突然の引退後、1974年に監督に就任した際、本人はその重責を躊躇したと言われていますが、その「謙虚さ」はプレーだけでなく指導者としての姿勢にも表れていました。
◆ ペイズリー政権 — 数字が示す圧倒的成功
1974年から1983年までの9年間、ペイズリーは数字で語り尽くせないほどの成功をリバプールにもたらしました。
彼が残した栄誉は、今もクラブ史上に燦然と輝きます。
🎖 主なタイトル一覧(監督時代)
- イングランド1部リーグ(ファーストディビジョン) 優勝 × 6
- ヨーロピアンカップ(現チャンピオンズリーグ) 優勝 × 3
- UEFAカップ 優勝 × 1
- UEFAスーパーカップ 優勝 × 1
- リーグカップ 優勝 × 3
- チャリティーシールド 優勝 × 6
(計 20 のメジャータイトル)
特に、ヨーロピアンカップ3回制覇は当時としては前代未聞の快挙であり、イングランド人監督としては長く破られない記録となりました。
◆ アンフィールドへの永遠の刻印
ペイズリーの戦術は美しく、鉄壁であり、同時に次世代への道を切り拓きました。
ケニー・ダルグリッシュやグレアム・スーネスなどといったレジェンドの育成・起用も彼の慧眼によるものです。
彼の名は今もアンフィールドの門「ペイズリー・ゲート」に刻まれ、ファンの心の中で生き続けています。
それは単なる「偉大な監督」という言葉では語れない、リバプールそのものを体現した存在だからに他なりません。
◆ 生誕107年に寄せて
107年前の今日、ひとりの少年が誕生し、いつしか世界で最も成功したフットボールの指導者のひとりとなりました。
ペイズリーの哲学はクラブのDNAに深く根付き、勝利以上に「クラブに尽くす生き方」として語り継がれています。
そんな巨星ペイズリーが率いるリバプールをスタジアムで見ることができた私の少年時代。
歓びであり光栄です。
時代が変わっても、彼が示したリーダーシップと謙虚さは私たちの心に強く響き続けています。
ボブ・ペイズリー、誕生日おめでとうございます。
心からの敬愛の情を込めて。