今シーズンのリバプール。
その中盤の底について考えてみたとき、まずシーズン前には「補強がなされるのではないか?」という説が有力でした。
しかし、リバプールはこのポジションに新たなプレイヤーを獲得しなかったことから、エムレ・チャンがファーストチョイスだろうという声が多かったことも確かかと思います。
そのエムレ・チャンは、ユーロ本大会へ出場していたこともあり、チームへの合流が遅れ、更に怪我を負い、出遅れた感があります。
エムレ・チャン不在の穴を埋めたのは、キャプテン、ジョーダン・ヘンダーソンであり、これがまた試合を重ねるごとにフィットしてきており、いまやリバプールの強みにさえなっているのですから、フットボールというのは、本当に何が起こるか分からないものですね。
現在のチームが、非常に上手く回っていることから、急いでエムレ・チャンを実戦投入する必要性も低くなったリバプールですが、エムレ・チャン自身が、リバプールの中盤陣の充実ぶりを認めています。
ただし、当然ベンチから観ているだけではいけない!という思いも強いようで、ポジションを取り戻すべくハードワークしたい!との意欲を語っています。
ここでは、エムレ・チャンがLiverpoolfc.comへ向けて語った言葉のうち、そのごく一部ですが、私なりに簡潔にまとめてみたいと思います。
(EC)
ジニ(ワイナルドゥム)、ヘンダーソン、ララーナは、とても上手くプレイしているよね。
いいフットボールをしているよ。
私達は、これを続けていかなければいけない!
ベンチに目を向ければ、そこには強力なメンバーが揃っている。
非常に強いチームになったよ。
もちろん、私達のチームが勝利するのは、いつだって嬉しいものさ。
だけど、実際にプレイをしたのとは、違うことも確かなんだ。
私はハードワークをしなければいけない!
フィットネスを戻さないとね!
もし私が、試合に出場する時間を得ることが出来たら、それはトレーニングとは違うんだ。
全力で試合に臨み、再び信頼を得られるようにしないとね!
それこそ、私にとって、とっても重要なことなんだ。
私は、今シーズンはあまりプレイが出来ていない。
しかし、もちろん私の目標は、少しでも多く時間、試合に出ることだよ。
まず、エムレ・チャンは、シーズン開幕時に準備が整っていなかったという事実もあるし、怪我に泣かされたという事情もありました。
焦りは禁物ですね。
ただ、ハングリーであることは、非常に大切なことだと思います。
今現在を考えてみれば、エムレ・チャンにとってのポジション争いは、ライバル第一番手がジョーダン・ヘンダーソンだと言ってもいいでしょう。
もちろん、誰かに怪我があれば、フォーメーションを変更することもあるだろうし、エムレ・チャンにとって何より大切なのは、いつお呼びがかかっても最高のプレイが出来るように準備をしておくということでありましょう。
エムレ・チャンが目の色を変えてポジション争いに加わるとき、リバプールはチームとして、更にワンランク上のパワーを得ると言っても過言ではないと思います。
強いリバプール。
ぜひ、エムレ・チャンがその役割のひとつを担ってほしいものです。