結果論になりますが、サウサンプトン戦の行方を分けた大きなポイントのひとつが、ハーフタイムでセンターバックのデヤン・ロブレンをベンチに下げたことかと思います。
少なくとも、現地のファンは、この交代が裏目に出たという思いを持っているようです。
ユルゲン・クロップは、ロブレンを交代させたことについて、2枚目のカードをもらうことを怖れたゆえの采配だったとしています。
今回の試合は、セインツホームであり、最初からロブレンに対するブーイングは激しかったこともありますが、試合序盤にPK献上か?とも思われるシーンがあり、その際にはロブレンのファールは取られませんでした。
一方、そのこともあってでしょう、セインツファンのロブレンに対するヤジは増加し、クロップの眼には、レフリーが会場の雰囲気に飲まれているというように映ったようです。
おそらくクロップとすれば、ロブレンを引き続きピッチに出していたら、90分間が経過する前に、もう一枚のカードを提示される可能性が高いと読んだのでしょう。
ただ、残念なことに、ロブレンの代わりにピッチインしたマルティン・シュクルテルも、早々51分にイエローカードを受け、相手にPKを献上してしまいました。
さらに、上手い試合の入り方が出来なかったシュクルテルは、ペースを乱したのか、その後も低調なパフォーマンスに終わってしまい、結果、セカンドハーフだけで、セインツに3点を許すことになってしまった。
巡り合わせが悪い日もあるし、ファーストハーフ、特に序盤のような戦い方が出来れば、リバプールはもっと強いはず。
それでも、シュクルテルが復帰戦で、メディアやファンから叩かれているという事実は消えません。
シュクルテルにとっては、立ち上がり、再びチャンスをつかむために、トレーニング等でアピールしていく必要が生じたことは確かなことのように思います。