ウェスト・ブロム戦の振り返りも、この稿で〆にしたいと思います。
どうしても、ひとつ触れておきたいのは、1点ビハインドの状況で90分間を経過し、敗戦濃厚かと思われた追加タイムにディボク・オリギが生み出した同点ゴールのことです。
あのときオリギが見せたメンタリティーは、チームにとってもオリギ自身にとっても、今後に生きてくるものだったと思うからです。
1-2のビハインド。
それでもファンは諦めず、スタジアムに大声援が木霊しました。
ペナルティーエリアの外側でボールを受けたオリギは、ドリブルに入ろうとした際、相手の厳しいコンタクトを受け、前のめりに倒れます。
通常よくあるシーンとしては、その時点で倒れ、ファールをアピールし、フリーキックを選択したことでしょう。
しかし、オリギはそうしなかった。
バランスを崩しながらも、ファールをもらうそぶりなど一切見せず、起き上がり、すぐさまミドルシュートを放った!
それがリバプールに、貴重な同点ゴールをもたらします。
このシーンに、オリギのメンタルが充実している様を垣間見た思いがするし、見事なファイティングスピリットだったと思います。
あのまま敗戦で終えていたのと、土壇場でドローに追いつくのでは、チームの雰囲気もまったく異なるものになっていたことでしょう。
ゴールを決める!
オリギの強い意志と不屈のファイティング・スピリットを見せつけた瞬間だったと思います。
このゴールは、若きオリギの今後にとって、実に大きな意味をもつことでしょう。
こういう姿勢を実戦で見せたことにより、今後オリギが起用されるシーンも増えてくると思います。
何度見ても、心躍るシーンでした。
ディボク・オリギ。
ナイスプレイ!
素晴らしいメンタリティーでした。