
Dirk Kuyt
これほどまでに働いてくれるプレイヤーがどれほどいるか?
どんな時でも、どんなポジションでも常に全力を尽くしピッチを走り回る姿を見せてくれたのがディルク・カイト。
あの姿を見たら、誰だってカイトを応援したくなります。
19年前の今日、カイトはリバプールに加入した
今からちょうど19年前の今日、2006年8月18日のこと、晴れてディルク・カイトのリバプール入りが正式に決まりました。
もう19年も経つのか!という感慨に襲われる私です。
カイトといえば、私自身沢山の思い出があります。
どんなときでも頼れる18番は、素晴らしいファイティング・スピリットとフェアプレー精神をリバプールに持ち込んでくれました。
加入当時の期待と背景
ラファ・ベニテスの下、イスタンブールの奇跡から1年。
リバプールは再び頂点を狙うチームをつくろうとしていました。
そんなクラブが手に入れたのが、フェイエノールトでゴールを量産し、オランダ代表でも主力を務めていたカイト。
背番号18、当時の移籍金は900万ポンド。
「プレミアで点を取りまくる新しいストライカーが来た」――誰もがそう思った瞬間でした。
デビュー戦で伝わった“魂”
プレミアデビューは8月26日、ウェストハム戦。
ゴールこそ生まれませんでしたが、彼の走る姿に誰もが息を呑みました。
ピッチの端から端まで走り続け、泥臭く相手を追いかけ、倒れてもすぐに立ち上がる。
その姿にアンフィールドはすぐに気づいたのです。
「彼はただの点取り屋じゃない。リバプールにふさわしい男だ」
それはデビュー戦からすでに示されていました。

忘れられない瞬間
カイトがリバプールで残した記憶は数え切れません。
2007年、チャンピオンズリーグ決勝ミラン戦での意地のゴール。
2011年、アンフィールドを揺らしたマンチェスター・ユナイテッド戦でのハットトリック。
そして数えきれないほどのハードワーク。
彼は「スター」ではなく「戦士」でした。
ゴールよりも、チームのために走ることを優先する姿勢――それこそが彼の輝きだったのです。

今もなお愛される理由
カイトのプレーを思い出すと、胸が熱くなります。
決して派手ではない。
でも、どんな時でも全力で、リバプールの赤いシャツに誇りを持って走り抜けた。
19年前の今日、彼がリバプールに加わったことは、クラブの歴史にとってかけがえのない瞬間でした。
そしてその“ひたむきな魂”は、今もファンの心の中に生き続けています。