リバプールのキャプテンとは、実に重いものだとよく言われます。
名誉であると同時に、大きなプレッシャーを背負うことになる。
私の中で、「リバプールのキャプテン!」と言われれば、すぐさま2人の名前が浮かびます。
1人は、もちろんスティーブン・ジェラード!
そしてもう1人は、今回取り上げるエムリン・ヒューズです。
まさに鉄人とでも呼びたくなる強いキャプテンでした。
私事ですが、リバプールの試合を追いかけはじめた時期に、キャプテンを務めていたのがエムリン・ヒューズでした。
そういったわけで、かなり思い入れのあるレジェンドでもあります。
ヒューズがリバプールに在籍したのは、1967年から1979年までの期間。
リバプールへやって来たときの監督はビル・シャンクリーで、その才能、可能性をシャンクリーによって見出された一人だと言っていいでしょう。
リバプール在籍中は、公式戦に何と665試合に出場。
ディフェンシブなポジションながら、49ゴールを決めています。
ヒューズの特徴は、無尽蔵とでも呼びたくなるようなスタミナあふれる運動量でした。
こういったプレイヤーが、ディフェンスあるいは中盤の底にいたならば、対戦相手は、さぞや嫌だったことでしょう。
また、笑顔が魅力的なキャプテンでもありました。
コップからこよなく愛されたキャプテン、エムリン・ヒューズ。
私なりに、良き思い出として書き留めておきたく、ここに一筆書きました。
リバプールに黄金時代が再度到来しますように!との思いを込めて。