新型コロナウィルスの影響を受け、普段のシーズンとはまったく異なる条件でスタートした2020-2021シーズン。
プレイヤー達にとっては、コンディションを整えることが非常に難しい状況でした。
また、リバプールに限らず、負傷者が増加していることも事実としてあります。
リバプールも主力の多くを怪我で欠いていますが、それでも結果を残している背景には、ファビーニョの献身性があると、私は考えています。
右サイドバックでもプレイをしていたファビーニョですが、リバプールへやって来て以来、ユルゲン・クロップ監督はアンカーの役割を託しています。
加入当初こそ、なかなか出番が巡って来なかったものの、日を追うに連れ、プレミアのスタイルにもフィット。
不動のアンカーとなったのはご存知のとおりです。
しかし、今シーズンのリバプールは、相次ぐ危機を迎えます。
重鎮ファン・ダイクの長期離脱、パートナーのジョー・ゴメスも同じく長期欠場となってしまうという厳しい状況。
また、ジョエル・マティプには、どうしても怪我の不安がついてまわるのも事実ですね。
そんな中、センターバックにコンバートされたファビーニョが、よくチームの危機を救ってくれている。
アンカーとセンターバックでは、求められるプレイの質も異なれば、ピッチに立てば、見える景色もまったく違うことでしょう。
それでもファビーニョは、全力を尽くしてくれている。
リバプールが、厳しい状況下でも成績を残しているひとつの要因としては、間違いなくファビーニョの貢献があると、私は思っています。
また、ファビーニョは偉いな!と感じるのは、センターバックにコンバートされても、嫌な顔ひとつしないことです。
本来であれば、ユルゲン・クロップ監督は、ファビーニョをアンカーで起用したいところでしょう。
ただ、現実がそれを許さない。
それでも、チームのために、与えられた役割をたんたんとこなすファビーニョの姿勢は称賛に値すると私は思います。
もし、今シーズンのリバプールがタイトルを獲ることがあれば、ファビーニョは立役者の一人。
そう言っていいと思います。
先日来、リバプールはファビーニョに新規契約を用意しているとの報道が浮上しています。
手放してはいけないプレイヤーの1人ですね。
これからも、ファビーニョに頼る試合は多いことでしょう。
その期待に、きっと彼は応える。
応援したいですね。