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リバプールでのデビューを果たしたフェルナンド・トーレス 18年前の今日

Fernando Torres


かつてのリバプールに、エルニーニョと呼ばれたストライカーが在籍していたことをご存知でしょうか?
スペイン代表でもあった彼は、リバプールファンから深く愛されました。



彼の名はフェルナンド・トーレス。
リバプールの9番を背負っていたものです。
トーレスのニックネームであるエルニーニョとは、神の子というような意味で使われておりました。

そのトーレスですが、今から18年前の今日、2007年8月11日にリバプールでの公式戦デビューを飾っています。
これは、アウェイでのアストン・ヴィラ戦で、リバプールが2-1の勝利を収めた試合でもありました。
トーレスは、その一週間後のことアンフィールドでのチェルシー戦でさっそくリバプール加入初ゴールを決めており、ファンの期待は高まるばかりでした。
私自身、トーレスのデビュー戦、その後のチェルシー戦のことを今でもよく憶えています。
とにかく花のある選手でした。

リバプール時代のトーレスが強烈なインパクトを与える活躍をしたのは、特にデビューシーズンとなった2007–08だと言っていいでしょう。
このシーズンのトーレスがいかに凄かったかは枚挙に暇がありません。
公式戦33ゴール(リーグ戦は24得点)という驚異的なスタートを切り、外国人選手としてプレミアデビューシーズンでの最多ゴール数を記録。

リバプールにおいては、マイケル・オーウェンが持っていたシーズン最多ゴールの28点を超えています。
さらに、外国人選手のプレミア初年度最多得点記録をも塗り替えており、それまでの最多得点はファン・ニステルローイの23ゴールでした。
アンフィールドでの試合でも強く、リーグ戦8試合連続ゴールという記録を樹立します。
これは、伝説のロジャー・ハントに並ぶもので、いかに当時のトーレスが傑出していたかがうかがえます。
アンフィールドでは、ホーム戦での連続ハットトリックにも成功しており、この記録は、リバプールでは1946年以来の快挙でした。

ところで、あまり画質はよくありませんが、トーレスがリバプールでのデビューを飾った試合の動画があります。
とにかくスティーブン・ジェラードとのコンビネーションが魅せてくれるもので、もしお時間がありましたらお楽しみください。

トーレスは、リバプールファンから愛されていただけに、2011年1月には驚愕のニュースが飛び込んで来たときには、大多数のファンが自分の目を疑い、気持ちのやり場がなくなったものです。
レッズのエースとして、スティーブン・ジェラードをはじめとするチームメイトから絶大な信頼を得ていたトーレスですが、移籍を志願。
しかも、行き先がチェルシーということで、リバプールファンの間には表現し難い感情が噴出していたものです。
まさに愛憎ですね。

いろいろなことを経て、トーレスは現役としての晩年、アトレティコへ戻り、さらにサガン鳥栖でもプレーをしました。
リバプールのチャリティーマッチにも出席してルイス・スアレスとツートップを形成。
エルニーニョには、ファンとしていろいろな感情が交錯することは事実だと思いますが、何より動かない事実は、トーレスが現役生活で最も輝いていたのはリバプール時代だということだと思います。

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Toru Yoda

ただの埼玉の隠居です

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