今回は、ちょっと懐かしい名前を取り上げてみたいと思います。
フェルナンド・トーレス。
古巣のアトレティコ・マドリーに戻りつつも、出場機会に恵まれなかったり、怪我があったりと、必ずしも思い通りの活躍が出来ていなかったトーレスですが、6日に行われた対エイバル戦で、アトレティコのキャリア100ゴール目を決めました。
エイバル戦でもトーレスはベンチスタートでしたが、セカンドハーフ途中からピッチインし、追加タイムに試合を決定づけるゴールを奪ったものです。
トーレスは、100ゴールに王手をかける99ゴール目を9月19日のエイバル戦で記録したものの、その後まったくゴールを決められず、ようやく大台となる記録を達成したものです。
トーレスにとって、アトレティコでの100ゴールは、やはり感無量だったようで、自らのユニフォームをマヌエル・ブリニャスさんというご老人に捧げたそうです。
マヌエル・ブリニャスさんは、アトレティコの下部責任者を務めてこられた方で、当時10歳だったトーレスの才能を見出した人物と言われています。
トーレスは、100ゴールを決めた暁には、ユニフォームをマヌエル・ブリニャスさんに捧げようと決めていたとも。
試合後、トーレスは、次のようなことを語っています。
(FT)
100ゴールを決められたのは、ぼくにとってのご褒美のようなものだね。
ぼくはこのクラブで育ち、こうして今もピッチに立っていられることだけでも嬉しいよ。
100ゴールを決めることが出来て、クラブの偉大なストライカー達の仲間入りを果たせたことは、とても光栄だし名誉なことだね。
今日、この日は、ぼくにとって忘れられない記念すべき日になったよ。
フェルナンド・トーレス。
あの日、突然、リバプールを去ったときには、私も衝撃を受けました。
ただ、時は流れ、過日はスティーブン・ジェラードとジェイミー・キャラガーが中心になって行われたリバプールのドリーム・チームにも参加するなど、ファンとの挨拶も済ませました。
今、思い出しても、トーレスが一番輝いていたのは、リバプール時代だと言って間違いないし、誰も否定しないことでしょう。
スティーブン・ジェラードとのコンビネーションはアートのようでした。
トーレスが、リバプールに刻んだ記録。
公式戦142試合出場。
決めたゴールは81。
トーレス以降、リバプールの9番は、活躍できずに来てしまいました。
リバプールにとって、ゴールゲッターの代名詞である9番。
ぜひ、トーレス以上のタレントが現れることを祈って。