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フロリアン・ヴィルツが明かした胸中と、迫る“初ゴール”の気配

Florian Wirtz is eager to follow up a Player of the Match performance

リバプールの7番、フロリアン・ヴィルツがウエストハム戦の試合後に、そのプレーを振り返りながら、自身の状態やチームへの思いを丁寧に語りました。

ヴィルツの言葉は、LFCもオフィシャルで紹介しております。


加入後いまだノーゴールではあるものの、ここ数試合でのパフォーマンスには確かな上昇気流が感じられるし、初得点は“時間の問題”だと私は思い続けております。

ヴィルツは、結果が出なかったチームの助けになりたかったという思いとともに、プレミアリーグ初ゴールを決めたイサクへの祝福も述べています。

■ スタメン復帰への喜び──「本当に嬉しかった」

2試合の欠場を経てスタメン復帰を果たしたヴィルツは、まず率直な感情を口にしました。

2試合も出場できずにいたので、スタートからプレーできて本当に嬉しかったよ。
監督が僕を起用してくれたことも嬉しく思っている。

続けてヴィルツは、チームの流れを取り戻すための強い意欲を明確にしています。

勝利を取り戻すために、できる限りベストを尽くそうと心がけたよ。
今日、そのために力を尽くせたことが嬉しいね。

■ “10番”としての自由なプレー──攻撃の潤滑油として

ウェストハム戦でのヴィルツは、より10番に近いエリアでプレーし、攻撃の中心として存在感を放ちました。

今日は10番に近いポジションで、自由にスペースへ動き、数的優位を作ることを意識していたよ。
ポゼッションを良くして、チャンスをつくることを心がけていたんだ。
1、2回は自分でも決められる場面があったけど、少し運がなかったね。
それでも続けていくよ。

■ チーム勝利への貢献に満足──「これがベストかは他の人が決めること」

試合後、ヴィルツは全体のパフォーマンスについて次のように語りました。

自分がいい試合をしてチームの勝利に貢献できたことが嬉しいんだ。
ゴールやアシストについては、そのうち必ずついてくると思っている。
自分がピッチで何ができるかは分かっているから、あまり自らにプレッシャーをかけ過ぎないようにしているよ。
こうしてチームの勝利に役立てるなら、それだけで僕は十分に幸せなんだ。

リバプール加入後、彼はいまだノーゴールではあります。
しかし、そのプレー内容を見る限り、繰り返しになりますが、ヴィルツが初ゴールを決まるのは時間の問題。
ヴィルツは続けます。

これがリバプールでのベストパフォーマンスかどうかは分からない。
それは、他の人が判断することだと思うしね。
でも、チームが勝って、その中で自分が貢献できたことが本当に嬉しいよ。
自分の存在を示せたと思っている。

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■ イサクのプレミア初ゴールにも喜び──「これがたくさんのゴールの始まりになりますように」

60分に均衡を破るゴールを決め、リバプールでのプレミアリーグ初得点を挙げたアレクサンダー・イサクについても、ヴィルツは温かい言葉を添えています。

彼のことを本当に嬉しく思うよ。
彼はとても、とても優れた選手で、素晴らしいゴールスコアラーだ。
だから、これがたくさんのゴールの“最初の一つ”になるよう願っているよ。
本当に嬉しいよね。

■ 初得点へ、近づく足音

躍動感、推進力、そして周囲を生かすプレー。
ウエストハム戦でのヴィルツは、そのどれもが高いレベルで噛み合っていたと思います。
ゴールこそ生まれませんでしたが、内容は間違いなく今シーズンでの最高クラス。
そのことを端的に表すことといえば、ウェストハムとの試合でヴィルツは、サポーターが選ぶプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出されており、さらにプレミアリーグが選出するプレイヤー・オブ・ザ・マッチも獲得しています。


7番がリバプールで初めてのゴールネットを揺らす瞬間は、そう遠くないだろうし、まさにその時を目に焼き付けたいですね。

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■ サンダーランド戦へ──“7番”に求められる次なる輝き

ウエストハム戦で見せた充実したプレーを見る限り、フロリアン・ヴィルツは次節サンダーランド戦でも、確かな輝きを放つに違いないと私は思っています。
彼の動き出し、ボールを受ける姿勢、そして周囲を自然と生かすセンスは、一度噛み合い始めると試合全体の流れを変えてしまう力を持っていることは間違いない。

リバプールが苦しい時期にあるからこそ、若く才能あふれる“7番”の存在は大きい。
実際、最近のヴィルツは、リバプール、プレミアリーグにフィットして来た様子を見せていました。
それが、はっきりとした形になってウェストハム戦で輝いたということだと私は思っています。


ヴィルツには、単に攻撃のアクセントをつけるだけでなく、ピッチ上でリーダーシップを発揮し、チームを正しい方向へ導いていく資質が十分にあるということも私が彼に思っていることです。

まだ加入して間もないわけですがが、彼の姿勢はどこか落ち着いていて、若い選手にありがちな無理や焦りを感じさせません。
状況判断の速さ、試合を読む視点、周囲のプレーの質を引き上げる力——そのどれもが、未来のリバプールを支える中心選手のそれにしか見えません。

フットボールは1人でやるものではありませんが、やがてヴィルツがメインになってリバプールというチームをより高みへと導く。
そんな日が来るように思うし、その光景を私は想像しています。

サンダーランド戦で、ヴィルツが再び前を向き、リバプールを押し出す推進力となる姿を期待したいですね。
初ゴールが近い手応えとともに、彼の“本当の物語”は、ここから始まっていくのです。
まだ若いヴィルツがリバプールで描く壮大なストーリーは、見る者の心をとらえてはなさない。
私なりにヴィルツへの期待も書きましたが、これは決して大げさな讃辞ではない。
それだけのものをリバプールの7番は持っていると信じているのです。

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Toru Yoda

ただの埼玉の隠居です

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