
一人のリバプールファンとして、無意識にかもしれませんが、私が心がけていることは、辛い思いをしている選手を孤独にしないように応援するということです。
一人一人のエールが積み重なって選手に届くこともあるだろうと思うからです。
今、支えたい選手の一人に今シーズンの新戦力、ジョヴァンニ・レオーニ(イタリア)の存在があります。
■素晴らしいデビューと待っていた悪夢
19歳のセンターバックは、9月にアンフィールドで行われたサウサンプトン戦(カラバオ・カップ)で、リバプールでの将来を感じさせるデビュー戦を果たした中、前十字靭帯断裂という重傷を負ってしまいました。
昨年の夏にパルマから加入したレオーニは、現在もAXAトレーニングセンターでリハビリを続けており、イタリアのGazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)に、今の心境を語っています。
■前十字をやったと瞬間的に分かった
ピッチに倒れた瞬間、チームメイトのコナー・ブラッドリーに言ったんだ。
『やってしまった、前十字だ』って。こんなことは今まで一度もなかったけど、表現できないような感覚だったよ。
『終わってしまった、もうここまでだ』って思ったよ。
とてつもなく強い痛みで、人生で感じた中で一番の激痛だった。でも、人生には用意された出来事があると思うし、運命が僕をここに導いたのだと思っている。
だから自分自身にはこう言い聞かせているんだ。
『これは、自分をもっと強くするために起きたことなんだ』ってね。長期的なことは考えられない。
今はただ、心を鍛えることだけを考えている。
1日1日を大切にして、自分が前向きになれることをやり、回復に集中する。
長期の目標を設定すると、回復が遅れたときに新たな問題を生んでしまうからね。いまは一番つらい時期はもう過ぎた。
リハビリに取り組み、プールにも入り、ジムで身体を動かしているよ。
こうした怪我は、フットボーラーにとってキャリアで最も苦しい瞬間になり得るものさ。
でも今の僕は、以前よりも強くなって戻るために、まず心を鍛えたいと思っているんだ。一番大切なのはそこだと思う。
“心(頭)”が、ほとんどの仕事をしてくれるんだ。

■チームメイトへの讃辞と感謝
レオーニは2024-25シーズンのセリエAで飛躍的な活躍を見せ、その活躍が評価されて、昨年8月にアンフィールドへ到着してからわずか数週間後には、イタリアのA代表に初招集されていました。
華やかな道が開けたかに見えた彼は、クラブとしてのリバプール、今やチームメイトとなった選手達についても、惜しみない讃辞と感謝を言葉にしています。
■プレミアリーグを選んで正解だった
リバプールのようなクラブから声がかかれば、世界の見え方が変わらないはずがない。
正直に言って、プレミアリーグを選んだことは正解だったと毎日のように感じているしね。
それに、チームメイトからのサポートや愛情も受けてきたよ。テレビで見ていると、『実際はどんな人達なんだろう?』って思うよね。
でも実際に知ってみると、みんな本当に普通の人達なんだ。
ただし、技術的にはほとんど全員が“怪物”だよ!
ボールをほんの少しでも浮かせようものなら、すぐに謝ってくるくらい正確なんだ。
■ファン・ダイクはずっとお手本にしてきた選手
フィルジル・ファン・ダイクは、僕がずっと手本にしてきた選手なんだ。
ドミニク・ソボスライのプレースタイルは、これまで見たことがないものだったしね。
モハメド・サラーは、1週間を通じた身体の準備の仕方が本当に驚異的だよ。
いつも誰よりも早く来て、リカバリーをして、徹底的に自分を追い込んでいる。
まるで“取り憑かれている”ようだよ。それにフィルジルのことだ、彼にはキャプテンとしてのカリスマがある。
僕が怪我をしたあと、すぐに電話をくれたんだ。
手術も、彼を手がけたのと同じ執刀医だったし、今もフィルジルと連絡を取り合っているよ。

■レオーニには素晴らしいチームメイトがいる
ここまで、ジョヴァンニ・レオーニの言葉をご紹介してきました。
海外のニュースなどを見ていると、当初言われていたよりもレオーニの復帰は早まるのではないか、という見方があったことも承知しています。
しかし、大怪我を負った選手に対して、復帰時期を切ることは良策ではありませんね。
焦りをもたらしますし、延びてしまった時のショックは大き過ぎる。
ひとつ言える確かなことは、レオーニには素晴らしいチームメイト達がついているということです。
すぐに電話をしてくれたというキャプテンのファン・ダイク。
執刀したドクターが同じということもあって、手術に臨む際のレオーニには心強かったことでしょう。
また、レオーニが語るフィルジル、ドム、モーのことも興味深いものがありました。
しっかりとした19歳、リバプールの至宝と言われるようなビッグな選手になってほしいと思います。
