
アンフィールドでの勝利の余韻が残る一方で、リバプールには不安材料が生じています。
ジョー・ゴメス、ドミニク・ソボスライの状況が心配ですね。
現在のチーム事情を考えたとき、万が一ジョー・ゴメスとドミニク・ソボスライを欠くようなことがあれば、リバプールは非常に苦しい状況になることが目に見えています。
■勝利の裏で生じた不安要素
アンフィールドでのブライトン戦。
2-0というポジティブな結果の裏で、リバプールには不安の影も忍び寄っていました。
■スロットが語ったゴメスの負傷状況
ジョー・ゴメスは25分の段階でピッチを去り、スロット監督は試合後、「筋肉系の負傷で交代する場合、通常は良い兆候ではない」と率直に語っていました。
次節のトッテナム戦に帯同できるかについても、楽観はしていないといいます。
打撲系ではなく、筋肉系だったことが明らかになったわけで、そうなるとある程度の離脱も考えられますね。
ジョー・ゴメスの場合には、筋肉系のトラブルを負いやすいこともあり、復帰には慎重にならざるを得ません。
■センターバック陣が抱える構造的な不安
現実問題としてジョー・ゴメスまで欠くことになれば、リバプールのセンターバック陣はいよいよ余裕を失うことになります。
単に人数が足りないという話ではありません。
試合の途中で流れを変えるための交代、連戦を見据えたローテーション、その「選択肢」そのものが消えてしまうという意味であり、状況は厳しいと言わざるを得ません。

■ソボスライにかかる重責と負傷の影
そのジョー・ゴメスの穴を埋めるように、ブライトン戦で右サイドバックへ回ったのがドミニク・ソボスライでした。
しかし、ソボスライも試合終盤に負傷交代を余儀なくされる事態に。
スロット監督は「足首の負傷で、見た目にはあまり良くなかった」としつつも、「信じられないほどのメンタリティーを持つ選手」と回復を願っているわけですが。
私が思うには、これまでソボスライにはどれだけ無理をさせて来たか?
フル出場を果たしつつ、臨機応変に弱いポジションに回ってチームを支えて来た。
■代えの利かない存在となった今シーズンのソボスライ
今シーズンのソボスライは、リバプールにおいて特別な存在になっています。
それは、衆目の一致するところだと思いますし。
フル出場を重ね、役割を限定されることなく、必要とあらばどのポジションでも身体を張る。
中盤の核であり、時にサイドバックの役割まで担う――まさに大車輪の活躍です。
最近では、右のワイドでウィングの役割を果たすことすらありました。
しかも果敢にスプリントを繰り返すし、運動量も多いという、私から言わせればスーパーマンです。
だからこそ、もし彼まで欠く事態になれば、チームへの影響は計り知れません。
センターバックの台所事情が苦しい中で、最後の「調整弁」として機能してきた選手を失うことになれば、文字通り火の車になってしまいます。

■戻る戦力と、失われる戦力
救いとして、次節はコナー・ブラッドリーが出場停止明けで戻り、ジェレミー・フリンポンもトレーニングへの復帰が見込まれていることがあります。
一方で、モハメド・サラーはアフリカ・ネーションズカップのためチームを離れるわけで、過密日程のこれからをどう戦っていくのか!
こういう状況で問われるのは、まさに監督力ですね。
まさに火事場ともいえるこの状況下、スロット監督の采配は注目を集めそうです。
■選手のコンディション維持のためにスタッフも一丸に
仮にジョー・ゴメスの離脱が長引いた場合、リバプールのセンターバックは、今後もファン・ダイクとイブラヒマ・コナテが継続して出場することになってしまいます。
トップチームに限定して見た場合、残っているのはリース・ウィリアムズですが、実戦から遠ざかっていますからね。
ジョヴァンニ・レオーニの大怪我は本当に気の毒だし痛かった。
言ってはいけないことですが、ジャレル・クアンサーは新天地へ旅立ち。
大切なのは、だからこそファン・ダイクとコナテのコンディションを整えるために全力を尽くすことですね。
メディカルチームとは、より緊密な連携が必要になることでしょう。
ソボスライは、長くはかからないとは思うのですが、今でも無理をさせている状況ですので、ソボスライが不在の試合をどうするか?も用意しておく必要がある。
リバプールには、この状況を乗り越えてほしいし、こんな時だからこそ、チームが心をひとつにしてほしいですね。
