長い歴史をもつフットボール。
そこには、後年まで語り継がれる名勝負があり、栄光に彩られた道のりがありました。
一方、その歴史の中で、時に悲劇が起こってきたのも事実です。
今日、５月２９日には、『ヘイゼルの悲劇』と呼ばれる出来事が起こった日にあたります。
ベルギーのヘイゼルスタジアムで開催されたＵＥＦＡチャンピオンズカップ決勝のカードが、リバプール対ユベントス戦。
このとき悲劇は起きました。
両チームのサポーター間に混乱が起き、３９人の尊い命が犠牲となっています。
負傷者は４００人を超えるとも言われ、フットボール界に残る惨事となってしまいました。
まずもって、お亡くなりになった方々に、心から哀悼の意を表します。
この事件が、フットボールの在り方、スタジアムの安全性、観客の行動において、一石を投じたことは間違いありません。
お子さんからお年寄りまでが、安心してスタジアムへ足を運べる環境をつくるため、改善の努力は続きました。
当時と比べれば、イングランドのスタジアムは、相当安全性が高まって来ているとは思います。
一方、あのときの教訓を風化させないためにも、こういった日にあたり、常に見直しを行っていきたいですね。
誰からも愛され、安心して観戦できるフットボールであることを願って。