CLのファイナルを前に、自分のことよりも決勝のほうが大切だという趣旨の発言をしていたシモン・ミニョレですが、ロリス・カリウスが置かれた状況について、心中に去来するものがあるようで、彼が必要とするならば、勿論ぼくは、彼のところにいるよという言葉を残したそうです。
ゴールキーパーという一人しかピッチに立てないポジションにあって、時にはライバル関係であり、時に最も近い存在であるということが言えそうです。
シモン・ミニョレは、重要な試合でミスをおかしてしまったロリス・カリウスへのエールとも取れる言葉を発しています。
これは、Sky Sportsでも紹介されており、例えばシモン・ミニョレは、次のようなことも語っています。
(Simon Mignolet)
どんなことかをぼくは分かっているよ。
しばらく時間が必要だね。
この決勝において良いことはといえば、彼(カリウス)には、前に進むための夏があるということだ。
もし、彼が話をしたいと望むならば、勿論ぼくは、そこにいるよ。
すべてのゴールキーパーが、彼のところにいる。
ぼくから彼に言えることがあるとすれば、ぼく達が決勝へ行ったのには、理由があるということなんだ。
どうして、ぼく達が決勝を戦えたのか。
そのことを考えてほしいね。
とはいえ、彼に何かを言ったりするのは、勿論とても難しい時だ。
彼は、まだ若い。
ぼくは、彼が復活すると確信をしているよ。
リバプールは、彼を助けるあらゆるツールを持っていると、ぼくは思っている。
シモン・ミニョレは、他にも多くのことを語ってくれていますが、今回は私なりにピックアップをさせていただきました。
ゴールキーパーというポジションは、他のチームのプレイヤーも含めて、強い絆があると聞きます。
その痛みも、お互いに通じ合えることでしょう。
思えば、今シーズンのチャンピオンズリーグでは、ゴールマウスを守ることがなかったシモン・ミニョレ。
そんな立場の中、よく言ってくれたと思います。
シモン・ミニョレの思いにこたえるためにも、ロリス・カリウスには、より強くなって、チームに帰って来てほしいですね。
おそらく、しばらくは時間がかかることでしょう。
この壁を乗り越えたとき、ゴールキーパーとしても人としても、さらに成長できるのではないでしょうか。
シモン・ミニョレもチームメイトとして、ロリス・カリウスに思いを寄せている。
それだけは、忘れないでほしいですね。