
先ほど、サン・シーロで行われたチャンピオンズリーグ(リーグフェーズ)、インテル対リバプール戦が終了しました。
お互いに3ポイントをかけた対戦だった中、リバプールが0-1のクリーンシートで勝利を飾っています。
■リバプールの決勝ゴール
この試合は0-0のスコアで推移し、終盤を迎えていました。
そんな中、途中からピッチに入ったフロリアン・ヴィルツが、ボックス内で倒されます。
シャツの背中を引っ張られた形で、VARによる判定の結果PK。
キッカーは誰か?
今日は、モハメド・サラーがいなかったわけですが、ボールをセットしたのはドミニク・ソボスライ。
そうだろう!という人選ですね。
ドムは落ち着いて右足のキックを放ち、強いボールをゴール左へと蹴り込みました。

■VARに消えた先制ゴール
試合は0-0で推移したと述べましたが、32分の段階でリバプールが先制!?というシーンがありました。
右からのコーナーキックをドミニク・ソボスライが蹴り、イブラヒマ・コナテがヘッドで決めたものでしたが、コナテにボールが行く前のプレー時、ウーゴ・エキティケとファン・ダイクが共にジャンプしており、その際ハンドがあったというもの。
VARで見ても角度によって色々に見えるシーンだったと思いますが、ハンドを取られても仕方なかったかな?と。
ただ、惜しかったのは、コナテがゴールを記録すれば調子が上がるか?と思っていたので、そこは残念でした。
■プレスのかけ方を変えたリバプール
リバプールといえばハイプレス!
というイメージを持たれている方々も多いと思います。
今シーズンは、微妙な変化をしていますが、今日のインテル戦では、特にファーストハーフにおいて、リバプールはプレスを仕掛ける位置を明らかに変えていました。
ハーフウェイラインまでは、ある程度自由に持たせる。
自陣に入り込んで来たらプレッシャーをかけてに行くというものでした。
セカンドハーフでは、高い位置ではめ込みに行く姿勢も見られましたが、今日は全般的に守備に重きを置いた戦い方だったと思います。

■インテルにとっての痛手
ホームで戦ったインテルは、結果敗れたわけですが、非常に痛かったのはファーストハーフの早めの時間帯で負傷者が2人出たことでした。
これにより、ファーストハーフの間に交代カードを2度切っており、その後の選択肢が限られてしまったことは事実です。
ボールを持てるし繋げる。
長短のパスも成功させるスキルを持った強いチームだったと感じました。

■コンディションの良さをアピールしたカーティス・ジョーンズ
今日はスタートから登場したカーティス・ジョーンズでしたが、全般的によくボールに絡んでいたし、運動量も豊富でした。
体にキレがあることも伝わって来ており、コンディションが良い状態にあると私は思いました。
カーティスは、リバプールが置かれている現状を跳ね返すメンタリティーを持っている選手の一人だと思うし、その活躍は頼もしいですね。
■テンポをアップさせたヴィルツ、ブラッドリーの投入
今日の試合において、リバプールは2枚の交代カードを切りました。
67分の段階で2枚代えが行われたもので、ジョー・ゴメスに代わってコナー・ブラッドリーがイン。
アレクサンデル・イサクがアウトとなり、フロリアン・ヴィルツが入りました。
ヴィルツに関しては、柔らかいタッチとリズム感のあるパス出しをしており、前述したように決勝点となるPKをゲットしました。
ブラッドリーも右ワイドを中心として、気迫のこもったプレーを見せており、リバプールがテンポを上げることに寄与したと思います。

スコアレスで進行する試合を見ながら、もしリバプールにゴールが来ることがあるならば、それはヴィルツを入れてソボスライと絡んだときか?と、私は思っていました。
直接連携をしたわけではありませんが、ヴィルツがPKをゲットし、ドムが決めた。
今のリバプールにあって頼れる2人かと思います。
■激しいコンタクトで無事だったロボ
ひとつヒヤリとした点があるとすれば、試合序盤にアンディ・ロバートソンが激しいコンタクトでピッチに体を叩きつけたときでした。
かなりハードなチャレンジを受けており、着地の状態が心配されたものの、事なきを得てプレー続行。
私、肝を冷やしましたが、大事に至らずよかった。
今日の勝利で、リバプールがすっかり立ち直ったというには早いと思います。
しかし、こういうゲームをひとつずつ取っていくことが今できる最大限のことでしょうし、この感触を忘れずに、より昇華させて次の試合に持ち込んでほしいですね。
