今から15年前の今日。
2005年5月25日のこと、フットボール史に残る名勝負が生まれました。
人はそれを『イスタンブールの奇跡』と呼び、今もなお語り草になっています。
リーグ戦では苦戦をしていたリバプールでしたが、ヨーロッパの大舞台で大仕事をやってのけた。
イスタンブールの奇跡については、多くの皆様がご存知のことであり、あえて細かいことは書きませんが、チャンピオンズリーグ決勝でリバプールはACミランと対戦。
ファーストハーフのうちに3点のビハインドを負い、絶体絶命か!と思われました。
しかし、レッズの戦士達は諦めなかった。
それを後押ししたのが、イスタンブールに駆けつけたファンであり、彼等はハーフタイムにも歌うことをやめない。
リバプールの選手達のハートに火を付けたことは言うまでもありません。
またこのとき、ハーフタイムにキャプテンのスティーブン・ジェラードがチームメイトを鼓舞したスピーチは素晴らしいものだったと、後年ジブリル・シセが証言しています。
戦うメンタリティーとは、よく使われる言葉ですが、この試合ほど、それを見せつけられたものは類を見ません。
ACミランは、勝利を確信していた。
しかし、ひとつ誤算があったとすれば、レッズが決して諦めていなかったこと。
どれだけレッズの思いが強かったかを見誤ったことかと思います。
スティーブン・ジェラードが放ったヘッドは、今でも脳裏に心に焼き付いているし、ゴールを決めた直後の姿は、これは行ける!と思わせるものだった。
かくしてレッズは、3点のビハインドをセカンドハーフに取り戻し、PK戦で優勝を決めています。
イスタンブールの戦士達。
彼等はクラブのレジェンドになった。
このイスタンブールの奇跡からリバプールファンになったという方々も多いと聞きます。
それくらいインパクトのある勝負でしたね。
フットボール史に残るドラマ。
それを演出したキャプテン。
そしてチームメイト達。
リバプールは、昨シーズンのことチャンピオンズリーグを制覇しましたが、そのときにもバルセロナとの激戦を制し、奇跡とも呼べる勝負を演じた上で決勝に駒を進めている。
何ともドキドキ、ハラハラさせてくれるチームです。
だが、そこがいい。
今日、この日にあたり、あのときのメンバー達のことを思い出したいと思う自分がいます。
リバプールにとって、大きな記念日、そのひとつですね。