Xabi Alonso
ユルゲン・クロップ監督がリバプールを去る日が徐々に近づいて来ていますが、とにかく目の前の試合に集中し、勝利を積み重ねることが重要ですね。
一方で、クラブとしては新監督の選任を急がなければいけません。
その有力候補の1人と目されているのがバイヤー・レヴァークーゼンで素晴らしい戦績を残しているシャビ・アロンソ監督です。
シャビ・アロンソとチームメイトでもあったジェイミー・キャラガーは、リバプールの新監督についはシャビ・アロンソが一推しという考えを早くから表明していました。
ただ、シャビ・アロンソがレヴァークーゼンで採用しているスタイルとユルゲン・クロップのリバプールとでは違いがあるとしています。
それでもキャラガーは、シャビ・アロンソこそがレッズの新指揮官にふさわしいと考えているようです。
キャラガーは、Sky Sports' Monday Night Football programmeで自身の考えを示しており、このことはBBCも記事にしています。
キャラガーの言葉に行く前に、BBCが紹介している事実関係をまとめておきたいと思います。
レヴァークーゼンは、ドイツ・ブンデスリーガで首位であり、2位に勝ち点5ポイント差をつけており、21試合を終えてもいまだ無敗を保っている。
ヨーロッパの主要 5 リーグ (イングランド、フランス、スペイン、ドイツ、イタリア) の 96 チームの中で、レバークーゼンは 1 試合あたりのパスとショートパスの数でトップであり、ショートパスの割合が最も高い。
また、ゲームごとに最大数のターンオーバーを生み出している。
キャラガーは、このショートパスの多さが、特にクロップ・リバプールとの違いだと指摘していますが、それでもシャビ・アロンソであれば、クロップのやり方との融合を見出すであろうとしています。
例えばキャラガーは、次のようなことも言っています。
Jamie Carragher
レヴァークーゼンが、何らかのトップに立つことは実に特別なことだよ。
印象に残っているのはショートパスの多さだね。
それはおそらく、ユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールの姿とは異なり、ペップ・グアルディオラのチームを彷彿とさせる。
私達がリバプールを見ていると、彼等はもっとダイレクトで、より速く動き、よりカウンター・アタックを使うチームであると理解しているよ。
彼（アロンソ）は、自らの哲学を持ち、チームに足跡を残さなければならない。
一方でこのチーム（リバプール）は、ユルゲン・クロップ監督のもとで一定の方法でやることに慣れてもいるんだ。
シャビ・アロンソは、アンフィールドの観衆やエネルギーのこともよく知っているよね。
だから、もし彼が監督を務めることになれば、2つのスタイルの融合が見られると思うよ。
とは言っても、今の私にとって、彼こそが最も輝いている若手指揮官であることに間違いはないんだ。
ショートパスを多用して試合を構築して行くレヴァークーゼン。
一方のリバプールは、最終ラインからのロングパスなどで一気に戦況を打開する術を知っています。
カウンター・アタックが得意なのも事実。
それでもキャラガーは、シャビ・アロンソがリバプールの指揮官になれば、クロップスタイルも取り入れた2つのやり方が融合するとしています。
まだ、新監督が決まったわけではありませんが、クロップ監督とそっくり同じにやる必要はないように思います。
それぞれの哲学がありますので。
ただ、クロップ監督が創り上げたリバプールのストロング・ポイントは十分に生かしてほしいですね。
さて、新監督人事はどうなるでしょうか。