ミランとのローン契約も満了し、リバプールのトレーニングに加わっているマリオ・バロテッリですが、やはりユルゲン・クロップの構想には入っていなかったようです。
エコーが報じるところによれば、ユルゲン・クロップが直接マリオ・バロテッリに話をし、新シーズンには居場所がないこと、いわゆる戦力外通告をしたとのこと。
おそらくユルゲン・クロップとしては、アメリカのツアーへ行く前までには伝達する考えだったろうし、クラブのスタンスを早めにマリオ・バロテッリに伝えることで、今後は新天地探しという作業が本格化するものと思われます。
マリオ・バロテッリが、ミランからリバプールへやって来たのは2014年のことで、契約期間は3年間だと言われています。
よって、あと1年間の契約がリバプールとの間に残っているわけですが、ユルゲン・クロップとしては、ストライカーのポジション争いに関して、マリオ・バロテッリの序列が高くないことを示したものだと思われます。
仮に、控えであってもマリオ・バロテッリが了とすると答えたとしても、やはりネックとしてサラリーの問題が残ってしまいます。
クラブの経営を考えても、起用する予定がないプレイヤーに、高額のサラリーを払うことは難しいというのが現実かと思います。
この状況になりますと、マリオ・バロテッリの新天地がしっかりと見つかってほしいと、私としては思うわけですが、噂のレベルでは、サンプドリアとフェネルバフチェあたりが、マリオ・バロテッリに関心を示しているとも報じられています。
ただ、リバプールに対して公式のオファーは届いていないようにも聞いています。
マリオ・バロテッリ個人のことを考えても、しっかりと新しいクラブが見つかってほしいと願うところですが、リバプールとしては、完全移籍が成立しなかった場合も想定して次善の策を検討するケースが生じる可能性もゼロではなさそうです。
いわゆる、ローンによる放出ですね。
この手法を採った場合は、とりあえず、ローンでマリオ・バロテッリにかかるサラリー負担分を軽減し、契約期間満了を待つ・・・ということになり、やり方としては消極的なものとなります。
ちょっと立場、視点を変えて、マリオ・バロテッリに獲得オファーを出すクラブのことを考慮すれば、やはり高額なサラリーという問題は、課題として持ち上がることでしょう。
この夏、リバプールの課題のひとつとして、マリオ・バロテッリの処遇があることは分かっていましたが、今回ユルゲン・クロップが明確に伝達したことにより、今後動きが具体的になってくることは、間違いなさそうです。
なお、リバプールはプレシーズンマッチをスタートさせていますが、エコーによれば、マリオ・バロテッリをメンバーに加えることはないとのことでした。