この夏の去就が注目されつつも、いまだ進退が決まっていないクリスティアン・ベンテケですが、プレシーズンマッチでは起用されておらず、仮にですが、バルセロナ戦、マインツ戦のいずれにも登場してこないとすれば、リバプールとしては、基本的に放出の意向だと見てよいと思います。
というよりも、ベンテケが放出候補であることは、既に決まっていて、あとは金額の問題のみ・・・というのが真相なのだろうとは、予想の出来るところです。
現地時間の金曜日に、ユルゲン・クロップはベンテケについても発言をしています。
やはり、基本的には新天地へ送り出す意向のようですが、ただし適切なオファーがあった場合に限るという条件も付け加えています。
これまで、各メディアで報じられてきたことを受ければ、リバプールとしては、ベンテケを出す場合には、£30mからが交渉の席につく最低条件だということでしょうか。
ユルゲン・クロップは、概ねこのような表現をしています。
「皆さんが知ってのとおり、クリスティアンは既に、別のクラブへ行ったほうが道理にかなっているかもしれないと言っている」
この言葉からは、ベンテケ自身も移籍を希望しているのだから・・・ということを明確にしたことが伝わってきます。
もちろんユルゲン・クロップは、「クリスティアンは、今でも素晴らしいストライカーだ」とも語っており、アンフィールドでのスタイルにフィットすることに苦労しているんだという説明の仕方をしていました。
それでも、ユルゲン・クロップの立場からでしょう、オファーを受けるにしても、それは適切な提示があった場合のみだとも付け加えています。
リバプールとして難しいのは、その「適切なオファー」が届かなかった場合にどうするか?という部分かと思います。
ベンテケのサラリーが高額なのは、周知の事実。
使う予定もないストライカーを残すほどに、クラブに余裕があるとも思えません。
今後におけるリバプールのスタンス次第でしょうが、場合によっては、ベンテケの去就は移籍市場が閉まるギリギリまで結論が持ち越される可能性もありそうです。