今シーズンのリバプールは、変化よりも熟成を選んだ。
私なりには、移籍、補強の傾向を見て、そう感じています。
ヨーロッパチャンピオンとなったチームをより円熟させ、変にいじることをしませんでしたね。
そんな中ではありますが、リバプールは冬の移籍市場において、いち早く南野拓実をザルツブルクから獲得しています。
その南野拓実ですが、リバプールへやって来て早々、リラックスをして過ごすことが出来たと語っています。
みんなが歓迎をしてくれたと、南野拓実は振り返り、その中でもサディオ・マネとナビ・ケイタが、特に近づいて来てくれたということも明かしていました。
これは、南野拓実の言葉をSky Sportsが報じているものです。
いろいろなことを言ってくれていますが、その断片を見て行くと、次のようなことを語っています。
「どのプレイヤーも歓迎してくれたよ。特に、ナビ・ケイタとサディオ・マネは近くに住んでいるからね。彼等はドイツ語が話せるから、とても助かったよ」
「スケジュールは、とてもタイトだったから、英語を勉強する時間が足りなかったんだ。でもぼくは、本を読んだり、言葉を思い出しては覚えようとしているよ」
「リバプールでプレイをすることは、少年時代からの夢のひとつだったんだ。だから、彼等にノーと言うことは出来なかったよ」
「ぼくは、スティーブン・ジェラードとフェルナンド・トーレスが好きでね。リバプールは大好きなクラブのひとつだったんだ」
また、南野拓実は、0-3とミランにリードされていた試合を鮮明に憶えているとも語っています。
人はそれをイスタンブールの奇跡と呼びます。
あの試合で、リバプールに心惹かれた少年の一人だったのですね。
そんな南野拓実ですが、どうしても忘れられないユルゲン・クロップ監督からかけてもらった言葉があるのだそうです。
クラブへやって来て、2日目か3日目のことだった。
彼は言ったよ。ぼくはどんなやり方であってもプレイが出来るとね。
ぼくは、プレイがしたかった。
そして、彼は言ったんだ。
「好きなようにやって、プレイを楽しみなさい」とね。
ユルゲン・クロップ監督は、人の心をつかむことが上手な指導者だと言われます。
それは、人間力と言ってもいいだろうと、私は思っています。
君の好きなように。
君らしく。
そうやってくれればいい。
そんな君を獲ったのだから。
おそらく、そんな意味があったのでしょう。
新しく出会った指揮官から、今までのことを肯定された南野拓実。
焦ることはないと思います。
これから、きっとフィットしてくる。
何せ、ユルゲン・クロップ監督が、唯一冬の移籍市場で獲得を決めたプレイヤーなのですから。