
今日、11月23日は、昨シーズンまでリバプールのゴールキーパーとして大きな貢献を果たしたカオイムヒン・ケレハー(Caoimhín Kelleher) の誕生日です。
ケレハーは1998年生まれですので27歳になりました。
クラブを離れた今も、この日を迎えると自然と彼の姿と、数々の力強いセーブが思い出されます。
表に立つタイプではない。
大きな声で自分を主張することもない。
それでも、必要な瞬間に必ずそこにいて、チームを支え続けてくれたケレハー。
数多くのゴールキーパーを見て来た中で、私の個人的な実感として、ケレハーはリバプールのクラブ史上最高の第2ゴールキーパーだったと思っています。
ケレハーとの10年間にありがとう! / クラブ最高記録も残した名GKの新天地はブレントフォード

◆ 静かな男が見せた、確かな輝き
カップ戦で幾度となくチームを勝利へ導き、プレッシャーの極限に立つはずのPK戦でも、彼はあくまで落ち着いていました。
目立たないようでいて、
しかし誰よりも安心感という価値をもたらした存在。
2022年のリーグカップ(カラバオ)決勝で見せたあの成熟感。
アリソンが不在の時間を支えた数々のセーブ。
派手さではなく、信頼という言葉で語られる選手。
リバプールというクラブは、こういう人物に支えられてきたのだと、彼を見るたび感じます。
◆ 新天地ブレントフォードでも、きっと大丈夫
今季からケレハーは、新たな挑戦としてブレントフォードへと旅立ちました。
控えではなく、真ん中に立つための移籍。
リバプールで培った静かなる情熱が、新しいチームでも必ずや力になるはずです。
ブレントフォードは堅実で誠実なクラブです。
そこでなら、彼の誠実な守備は自然に根づくことでしょう。
ケレハーが感謝のメッセージ / みんなからの愛を常に感じていた

◆ アイルランド代表としての未来
アイルランド代表としても守護神ぶりを発揮しているケレハー。
ここでも、ケレハーの時間はこれから本格的に始まります。
正守護神としての未来が、ゆっくりと確実に花を咲かせていくはずです。
リバプールで磨いた精神力、冷静さ、誇り。
さらに大舞台での経験。
そういった彼の内側に宿るものすべてが、代表の舞台でも輝きを増していくことを願わずにはいられません。

◆ 誕生日の今日、あらためて
リバプールを離れても、
ユニフォームが変わっても、
ケレハーの歩みを応援する気持ちは微塵だに変わりません。
今日という誕生日に、あらためて祝福を。
そして、これからのキャリアが健やかで、実りあるものでありますように。
静かな英雄に、心からの感謝と幸せを。
Happy Birthday, Caoimhín Kelleher.
新たな地でも、あなたらしく歩んでいけますように。
※追記
最近、拙著『Liverpoolを愛するファンへ捧ぐ THIS IS ANFIELD』について感想をいただくことが増えています。
興味を持ってくださる方のために、リンクを置いておきます。
