ベルギー代表合流中に、ユルゲン・クロップへの不満を露わにしたクリスティアン・ベンテケですが、そのことについて問われたクロップは、今一番重要なのはベンテケが負傷から回復することであると述べた上で、「状況を変えるのはプレイヤー次第だ」と、発言しています。
ベンテケがクロップに対して示した不満とは、「彼は私のことをすべてを備えたストライカーだと言っているが、ならば何故もっと起用してくれないんだ」、「自分のキャリアで、こんなに長くベンチにいたことはない」、「ブレンダン・ロジャーズの元でならば上手くやれた」といったようなことです。
監督という仕事をしていれば、程度の大小はあれ、出場機会に不満を抱くプレイヤーを抱えた経験はもっていることでしょう。
ポジション争いが激しいクラブの監督であれば尚更です。
クロップは、正直なところ、ベンテケ関係の記事は読んでいない・・・ともしていますが、不満を言われたこと自体は気にしていないということかと思います。
ただ、そのことについて、ベンテケと話をすべきかもしれないが、今一番重要なことは怪我を治すことだとも。
その上で、状況を変えるのはプレイヤー自身だという発言をしたということは、ベンテケ自身も現状のリバプールにおいて、どうしたら先発のポジションを得られるか?について自ら考え、それを実践すべきだという趣旨かと思います。
ただ、今回の負傷により、ベンテケは自らの力で、それを証明する機会を事実上なくしてしまった。
ちょっと負のループに陥ってしまった感があります。
物事には、何をやっても上手くいかない時期というものがありますが、ベンテケにとっては、ちょうどそんな循環期にあったのでしょうか。
今回の負傷は、実際非常に痛いものですが、ベンテケとしては、静かに自分を見つめ直す時間として、気持ちをリセットしてみてほしいですね。