1-6という大勝利をおさめたリバプールですが、ユルゲン・クロップは、それぞれのゴールについて、その良かった点を語っていました。
おおらかな人柄にして、緻密な眼を持っているのが、クロップなのかもしれません。
この試合はカップ戦だし、とにかく勝利することが至上命題でしたが、リバプールにとってポジティブな要素も多々生まれたと思います。
まずは、何といっても、怪我が長引きくすぶっていたダニエル・スタリッジが本領を発揮する2ゴールをマークしたこと。
スタリッジのゴールが、勝利を呼び込んだと言ってもいいと思います。
また、いまひとつ存在感をアピールできずにきたディボク・オリギが、何とハットトリック!
結果と感想の際にも書きましたが、シュート、ゴールシーン以外の動きも、非常に良かったと思います。
さらに、過密スケジュールの中、クリスティアン・ベンテケ、ロベルト・フィルミーノ、ジェイムズ・ミルナー、ナサニエル・クライン、そしてシモン・ミニョレを温存し、その布陣にして、この結果を出したクロップ采配は、称賛されてよいと感じます。
そのクロップ采配ですが、セカンドハーフに入り、サウサンプトンがシステムを変更してきたことから、ジョーダン・アイブを投入すれば効果的だ!と、見抜いたようです。
クロップは、こんな風に言っています。
「私達は、サウサンプトンの新システムに、若干対応する必要があった」
「セカンドハーフ、彼等は3-5-2を用いてきたと思ったよ」
「だがそれは、私達にとってジョーダン・アイブを送り出すいい時期になった」
「なぜなら、1対1の局面で、ジョーダンを抑えることは簡単ではないからね」
要するに、3バックを敷いてきたセインツに対して、アイブの突破力を活かそうとしたのだと思います。
その戦略は、ものの見事に的中し、アイブは僅かなプレイ時間の間に、ワンゴール、ワンアシストの大活躍。
クロップとしても、してやったり!という感があったことでしょう。
アイブ自身も、今一番欲しいものは、自身のゴールだったでしょうし、こういった面でも、チームにとってプラス作用が働いたと受け取っていいと思います。
プレイした時間は、短かったものの、2試合続けてジョーダン・ヘンダーソンもピッチに立ちました。
リバプールの12月攻勢が楽しみになってきましたね!