ファン・ダイクが、リバプールにとってどれほど重要な存在かは、私が言うまでもないことです。
だからこそ、シーズン前から不安でもあったのは、万が一ファン・ダイクが負傷欠場になってしまったらどうするか?ということでした。
実際、ファン・ダイクは、昨シーズンにはプレミアリーグの全試合にフルタイムで出場をしており、逆に言えば、リバプールはファン・ダイクが不在の場合にどうするか?を試せていなかった。
その不安が現実のものとなり、さらに追い打ちとなったのは、ジョー・ゴメスとジョエル・マティプも長期離脱になったこと。
さて、現地時間土曜日には、ウルブス戦を控えたユルゲン・クロップ監督の会見が行われ、その場では、ファン・ダイクとジョー・ゴメスに関する質問も出ていました。
今夏に控えるユーロに出場できる可能性はあるのか?といった趣旨の問いです。
結論から書くと、ユルゲン・クロップ監督は、「それは私が決めることではないが」という前置きをした上で、否定的な見解を示しています。
ユルゲン・クロップ監督なりに、言葉を選んでいた感はありますが、その意図をくむと、現在ファン・ダイクとジョー・ゴメスは、リハビリを重ねており、7月には通常のトレーニングに戻ってほしいと期待しているとのこと。
ユルゲン・クロップ監督は、2021-2022のプレシーズンから2人には、チームと共にトレーニングに入ってほしいと望んでいるとしています。
それは、私達みんなの希望だと。
ジョエル・マティプについては、ユーロという意味では無関係ですが、ユルゲン・クロップ監督は、「それはジョエルも同様だ」と語っています。
チームをあずかる監督とすれば、当然の考えだと思います。
シーズンを通じて離脱した選手をリハビリで回復させ、ようやくトレーニングが出来る状態になったならば、さっそく代表チームの国際大会に派遣をするというのは、いささか無謀だとも思います。
ただ、選手達の希望とか夢もあるでしょうから、一概には言えませんが、リバプールファンならば、ファン・ダイクとジョー・ゴメスには、じっくりとリバプールに留まって、コンディションを整えてほしい。
そう願うのは自然なこと。
ユルゲン・クロップ監督は言います。
彼等を手放さないということではない、怪我の程度からしてそうなんだ。
私達皆が、プレシーズンから一緒にトレーニングが出来ることを望んでいるよ。
私達の全員が望んでいることなんだ。
ジョエルにとっても、それはほぼ同様なことだね。
本当に深刻な怪我であり、彼等がどの競技に参加するかを話すときではないだろう。
ユルゲン・クロップ監督が話したことの概要をまとめましたが、怪我の状況についてですが、ジョエル・マティプに比べると、ファン・ダイクとジョー・ゴメスの方が、回復状況は良いようです。
特に、ファン・ダイクに関しては、屋外でのランニングを始めており、ユルゲン・クロップ監督は、そのことを歓迎していました。
ファン・ダイクが、屋外でランニングをスタートさせたときには、この場でも取り上げましたが、表情も元気そうでしたね。
一点、慎重を期したいのは、ジョー・ゴメスは、決して怪我が少ないタイプではないし、ジョエル・マティプはさらにその傾向が強くあります。
むしろ、最も重い怪我だと思われたファン・ダイクの回復度が前を行っている。
そう理解してもよさそうです。
新型コロナウイルスの蔓延により、選手達にかかっている負荷は大きなものになっています。
その上さらに、ユーロという大会を強行するならば、怪我のリスクも高まることでしょう。
大所高所からの判断が求められそうです。
ファン・ダイクがいないときにどうするか?
今回の経験を糧として、リバプールはしっかりとプランを用意しておきたいですね。
とはいえ、今はただ、ファン・ダイクをはじめ、ジョー・ゴメス、ジョエル・マティプが元気に帰還することを願うばかりです。