移籍市場の窓が開いているところですが、リバプールファンの関心事項、そのひとつとして、センターバックの補強があるかと思います。
シニアのプレイヤーでは、デヤン・ロブレンがゼニトへと旅立ったため、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、ジョエル・マティプの3人が名を連ねます。
センターバックのオプションについて、ユルゲン・クロップ監督が語ったそうで、そのことをLFCが公式に伝えています。
ユルゲン・クロップ監督が何を言ったか。
その概要、ポイントを書きますと、一般的に指摘されていることと、ユルゲン・クロップ監督の見解には異なる部分があるようです。
まず、ユルゲン・クロップ監督は、「我々のチームには、センターバックが沢山いる」としています。
これは、若手の抜擢を見据えたもので、多くの若手選手が、プレシーズンで良いパフォーマンスを見せてくれたとユルゲン・クロップ監督は語っているところ。
例えば、セップ・ファン・デン・ベルグ、キ=ヤナ・フーバー、ビリー・クメティオの名前をあげ、プレシーズンでのプレイぶりは、とても良かったとし、成長していく可能性を秘めていると、期待をかけているようです。
また、ナット・フィリップスも戻って来ており、これも良いことだと。
一方で、ファビーニョをセンターバックに起用することも念頭にあるようです。
いまでも印象深いのは、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦で、センターバックの危機に瀕した際、ファビーニョがそれを務め、見事な結果を出したこと。
そのことをユルゲン・クロップ監督は引き合いに出し、ファビーニョも行けるという考えを持っているとのこと。
ファビーニョの場合には、足技に優れており、キックの精度も高いことから、もし後方に陣取れば、クリエイティブな最終ラインが形成されることでしょう。
ただ、このプランはあくまで、ファン・ダイクなりジョー・ゴメス、ジョエル・マティプが大きな怪我をしない前提に立っているようにも思えます。
万が一、ファン・ダイクに怪我があれば、リバプールにとって悪夢ですね。
とはいえ、ユルゲン・クロップ監督は、若手の抜擢も含めて構想を練っている。
それは、私も尊重したいと思います。
その上で、2つの考え方があるとも思うのです。
ひとつには、ユルゲン・クロップ監督の言葉をそのまま受けとめ、若手とファビーニョ、あるいはヘンドのコンバートも含めて、新シーズンは戦うと見ること。
もうひとつには、実は水面下で、新たなセンターバック獲得に動いているということ。
さて、どちらでしょうか。
開幕から数試合、ベンチ入りメンバーも含めて、選手の起用法を見て行きたいですね。